愛知大学記念館(愛知大学東亜同文書院大学記念センター)

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活動報告

神奈川大学中国人留学生史研究会第54回拡大例会「東亜同文書院と日中関係」での研究報告

 三好章愛知大学教授・本センター長、石田卓生本センター研究員が、神奈川大学中国人留学生史研究会第54回拡大例会「東亜同文書院と日中関係」で研究報告を行いました。

 三好「東亜同文書院関連の近年の研究について」は、東亜同文書院を扱う研究動向を総括しました。石田「東亜同文書院の中国語教育活動ー同文書院生使用のテキスト・ノートを手がかりとして」は、本センター所蔵資料に基づいて東亜同文書院の中国語教育の実態を報告しました。大里浩秋神奈川大学名誉教授「東亜同文書院の研究と日中関係」は、東亜同文書院を経営した東亜同文会の機関誌を綿密に読み解くことによって、東亜同文会の対中国姿勢の変化や活動方針の変遷を総括しました。

 コメント・質疑応答では川島真東京大学教授などから、中国研究をめぐって急速に進展している資料のデジタル化・データベース化の動向の中で、本センターや愛知大学がどのように対応しつつあるのか、といった質問が出るなど活発な意見交換・交流が進められました。

 このような研究の場を提供して頂いた関係者、ご参加いただいた方々に深謝します。

文責:石田卓生

写真:左から三好章愛知大学教授、大里浩秋神奈川大学名誉教授、孫安石神奈川大学教授