愛知大学記念館(愛知大学東亜同文書院大学記念センター)

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書籍

石田卓生著『東亜同文書院の教育に関する多面的研究』(不二出版、2019年3月、7,000円+税)

 本書は、戦前上海に置かれていた日本の高等教育機関である東亜同文書院について、その教育活動とそこに学んだ学生や卒業生の行動を通して、この学校の教育活動の展開を明らかにしようとするものである。

 【目次】

第1部 東亜同文書院とに日中関係
第1章       東亜同文書院の開校について
    ――高昌廟桂墅里校舎について――
第2章       第二次上海事変時に実施された東亜同文書院生の通訳従軍について
    ――原田実之手記『出蘆征雁』に基づいて――
第3章       東亜同文書院の北京移転構想について 


第2部 東亜同文書院をめぐる人物
第1章       日清貿易研究所の教育について
第2章       坂本義孝から見る東亜同文書院の教育活動の変遷
第3章       「満州国」の中国文学翻訳家大内隆雄と東亜同文書院
第4章       非正規学生から見る東亜同文書院教育の一側面
    ――水野梅暁と藤井静宣(草宣)について――
  補章   山田良政伝の系譜 

3部 東亜同文書院の中国語教育
第1章       日清貿易研究所と東亜同文書院で使用された御幡雅文『華語跬歩』について
第2章       東亜同文書院初期の中国語教育について
    ――御幡雅文『華語跬歩』、高橋正二『北京官話声音譜』から『華語萃編』へ――
第3章       『華語萃編』初集に見る東亜同文書院中国語教育の変遷
    ――統計的手法を援用した分析――
第4章       東亜同文書院の中国語文章語教育について
第5章       戦前日本の中国語教育と東亜同文書院