愛知大学記念館(愛知大学東亜同文書院大学記念センター)

大学史展示室③|展示室バーチャルツアー|愛知大学記念館 - 大学史展示室③|展示室バーチャルツアー|愛知大学記念館

2大学史展示室 
東亜同文書院45年、愛知大学の75年

2-3大学史展示室③

本間喜一らによって戦後すぐの1946年、旧制大学として創立できた愛知大学ですが、1952年敗戦後の時代の流れの中で生じた学内へ侵入した警察官との衝突をきっかけに学生らが逮捕された「愛大事件」と、1963年正月に当時の山岳部一行が「三八豪雪」と称された大雪の中、富山県薬師岳で遭難して全員が遺体で見つかるという、大きな試練にも直面しました。しかし、どちらの時も学長であった本間喜一は、愛大事件では学生の無罪を求め続けた弁護により、また薬師岳遭難事故では「学生は三親等以内の存在」「人の命は地球より重い」との信念のもと、全学をあげての捜索活動に取り組み、全国からの多大な義援金に支えられ、その剰余金で富山・長野両県に山岳救助の機構を創設するなど、愛大は「世間からの信頼」を取り戻し広く支持されました。
愛知大学の設立趣旨は、国際平和の追求のもとでの「国際人の養成」と「地域社会への貢献」を掲げ、戦前の上海に開設された東亜同文書院から編集作業を受け継いだ『中日大辞典』の完成と改訂は中国との友好関係の発展のベースとなりました。
こちらの展示ではそれらのパネルでの説明とともに、各時期の学生たちの活動風景の資料や懸命に学んだ講義ノートを紹介しています。