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(2023年4月1日 現在)

イシグチ オサム
石口 修   教授

(2011年4月1日就任)
法科大学院   法務研究科

専門分野/研究テーマとその内容

民法/ドイツ民法(物権法、担保法、債務法)/主として担保権の性質論

過去5年間に発表した著書・学術論文・学会報告

著書・論文・
その他の区分
著書・論文等の名称 発行所・発表雑誌・学会等の名称 著発行・発表年月 査読
著書(教科書[共]) 「所有権留保」『新・基本法コンメンタール物権』  日本評論社  編者:鎌田薫、松岡久和、松尾弘  368-377頁  2020年02月
著書(研究論文集(単著論文を掲載した論文集)[共]) 『比較民法学の将来像 岡孝先生古稀記念論文集 単著論文「人格権・人格権的利益の侵害と差止請求―BGB第1004条の適用・類推適用とわが国の解釈への影響―」  勁草書房  編者:沖野眞己、笠井修、銭偉栄著者:Jochen Taupitz、中山直子、銭偉栄、諸哲雄、尹泰永、鄧學仁、黄詩淳、朴仁煥、韓世遠、福田清明、古屋壮一、Martin Schmidt-Kessel、石崎泰雄、笠井修、廣瀬孝壽、山下純司、渡辺達徳、田中志津子、髙橋寿一、原恵美、沖野眞己、Ingo Saenger、石口修、佐藤啓子、青野博之、朱嘩、益井公司、蘇惠卿、崔光日、松本英実、小野秀誠、佐野智也、金祥洙  583-637頁  2020年01月
著書(単著の民法体系書[単]) 『民法要論Ⅰ民法総則』  成文堂    全502頁  2019年04月
学術論文(学術論文[単]) 「土地所有権の放棄と先占制度―ドイツ法を中心として―」『民法学の伝統と新たな構想 宮本健蔵先生古稀記念』  信山社  高須順一、山田創一、今尾真、明石真昭編  385-459頁  2022年04月
学術論文(ミニシンポジウム・報告[単]) 「動産担保法制(譲渡担保)」  中四国法政学会第61回大会(2021年・WEB開催)・ミニシンポジウム「動産・債権担保法制の意義と課題」      2021年10月
学術論文(学術論文[単]) 意思主義・対抗要件主義と効力要件主義  『市民と法』第123号 民事法研究会    41-48頁  2020年06月
学術論文(判例研究[単]) 「金属スクラップ等の継続的売買契約における売主の所有権留保と買主が保管する在庫製品等についての第三者の譲渡担保権の成否」  私法判例リマークス第60号(法律時報別冊2020[上]令和元年度判例評論)・日本評論社    22-25頁  2020年02月
学術論文(学術論文[単]) 「私道の所有権と人格権としての通行権との相克―解釈規範としての判例法理の位置づけ―(2)」  『愛知大学法学部法経論集』第220号 愛知大学法学会    81-162頁  2019年09月
その他(学生向け解説論文[単]) 「〔民法入門講座・時効制度〕第3回 時効制度各論(完)」  『白門』第71巻冬号(通巻841号)中央大学通信教育部    65-77頁  2019年11月
その他(学生向け解説論文[単]) 「〔民法入門講座・時効制度〕第2回 時効の効果(続き)、時効の障害事由」   『白門』第71巻秋号(通巻840号)中央大学通信教育部    40-61頁  2019年08月
その他(学生向け解説論文[単]) 「〔民法入門講座・時効制度〕第1回 時効制度の意義・存在理由・効果」  『白門』第71巻夏号(通巻839号)中央大学通信教育部    56-61頁  2019年05月
学会等発表(研究報告[単]) 「多数人の関与する担保取引について」  椿民法塾研究会      2023年03月
学会等発表(研究報告[単]) 「法制審議会(動産・債権担保法制)における譲渡担保と所有権留保の行方」  現代担保法・取引法研究会      2022年07月
学会等発表(研究会報告[単]) 多数人が関与する担保契約について  椿民法塾研究会      2020年11月
学会等発表(学会シンポジウム報告・パネリスト[単]) テーマ「物権法と収用関係法との交錯」石口報告「対抗要件と効力要件」  日本土地法学会2019年大会(於:広島大学東千田校舎)      2019年10月
学会等発表(研究会報告[単]) 「三者間取引による所有権留保の構造分析―法的構成と留保所有権の移転類型―」  現代担保法・財産法研究会(於:明治大学駿河台校舎 リバティタワー9階)      2019年05月

教育活動

教育実践上の主な業績 年月(自) 年月(至) 概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
法科大学院の「民法演習Ⅰ」、「民法演習Ⅱ」、「民事法総合演習」、「法務総合演習」にて、演習問題の作問、出題、添削指導、期末試験の作問(民法演習2科目)、採点、解説を施した。  2022/04  2022/03  民法演習2科目の期末試験終了後に、履修者に対し、採点基準を明確に提示し、解答例、解説、講評を行った。 
福岡大学法科大学院においても,法律基本科目であることから,判例を中心とした問題を基本教材として作成し  2008/04  2011/03  久留米大学法科大学院と同様,詳細な判例分析を中心とした,わかりやすい自作の講義ノートを作成し,配布している。 法学方法論・教育等に関しては,久留米大学とは全く異なり,問題演習に関して問答を繰り返すソクラテスメソッドを実践している。 また,福岡大学においては,復習プリントその他の問題をを課題とし,これを提出させ,単位認定の資料としている。この点が久留米大学の頃からの変更点である。自習・質疑応答・復習というサイクルを恒常化させることにより,民法学の実力を涵養するというやり方である。この方法論は,すべての法律基律基本科目に共通して用いることができるものと思われる。 
久留米大学法科大学院では,担当科目である「民法ⅡA・B」用の教材でわかりやすい民法を展開している。  2004/04  2008/03  法科大学院では,詳細な判例分析を中心とした,わかりやすい自作の講義ノートを作成し,配布している。 民法では,法律学未修者の立場を考慮し,基本事項と判例・学説とが一体を成すという理論的整合性を中心とした講義を展開している。また,一講義終了後,講義の重点項目を書き出させる問題と択一問題を掲載した復習プリント及びその解説を配布し,学習上の便宜を図っている。判例は,具体的事実を図解し,目で見て分かるように配慮し,時間をかけて説明し,当該講義時間ごとにいくつか事例を理解させ,法解釈の基本を理解させている。学説の展開は難しいので,必要最小限にとどめ,判例理論との相違点に関する理解に努めている。 法学部の専門演習では,伝統的な判例研究方法論を基礎から勉強し,「判例とは何か」という観点から,2年越しで難解な判決文の分析方法をマスターさせ,法律論文作成に関する基礎力を養成している。4年生では,3年次に培った判例に関する理解を前提とし,各人が興味あるテーマに沿って,卒業論文として結実することを目標とする。 
九州産業大学では,担当科目である「民法Ⅰ」「民法Ⅱ」用の教材でわかりやすい民法を実践した。  2000/04  2004/03  学生配布用の講義ノートを作成し,配布した。 まず,定義付けを難解な法律用語ではなく,わかりやすい言葉で解説した。例)瑕疵=欠陥,欠缺=足りないこと,欠けていること。→意思の欠缺=合意のないこと。 次に,判例は事件の事実を図解し,目で見ても分かるように配慮し,これを時間をかけて説明し,当該講義時間ごとにいくつかの事例を理解させ,法解釈の基本を理解させた。学説の展開は難しいので,必要最小限にとどめ,判例理論との相違点に関する理解に努めた。 平成14年度は,使用テキストと重複する部分が多かったので,この資料は配料は配布していない。本教材は,近いうちに出版し,これのみで講義できるようにしたいと思っている。 ゼミナールでは,伝統的な判例研究方法論(末弘方法論,川島方法論)を基礎から勉強し,「判例とは何か」という観点から,2年ないし3年越しで,判例集の難解な判決文の分析方法をマスターさせ,判例研究という法律論文の基礎力を養成した。 
2 作成した教科書、教材、参考書
基本レクチャー民法Ⅰ(民法総則・物権)  2010/06    JA全国農業協同組合中央会の監査士資格試験、内部監査士試験の受験科目「民法」を学ぶための基本教科書として執筆した。ⅠとⅡの分冊で、基本から応用までを学ぶシステムとなっている。DVDとセットにもなっている。 
基本レクチャー民法Ⅱ(担保物権・債権総論)  2010/06     
基本レクチャー民法DVD編  2010/06    上記基本教科書に基づいて講義したDVD教材である。 
確認民法用語300  2004/10    「公示の原則,公信の原則,背信的悪意者,登記,登記請求権,中間省略登記,明認方法,混同」を執筆。 
ブリッジブック商法  2002/12    「民法が対象としている取引の特色」を執筆。 
プログラム民法  2002/05    「担保物権,1.担保物権の意義,2.法定担保物権(1)留置権,(2)先取特権」「債権各論3.不法行為」を執筆。 
民法総則・物権法・担保法・債権総論・債権各論の各講義ノート  2002/04  現在に至る  各別に5分冊。法科大学院講義用の自作教材として執筆した。判例分析と学説との融合を図る。近い将来,出版したいと思っている。 
民法Ⅱ(物権)  2002/04    「用益物権」を執筆。 
カレッジ民法Ⅰ総則・物権  2001/10    「物権7.担保物権(一)法定担保物権(1)留置権,(2)先取特権」を執筆。 
民法Ⅰ(民法入門~物権)  2000/04    講義用の自作教材(現在は『民法総則』『物権法』に分けている) 
民法Ⅱ(担保法・債権法)  2000/04    講義用の自作教材(現在は『担保法』『債権総論』に分けている) 
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
創価大学・2015年度第1回教員研修懇談会において、基調講演「これからの法科大学院教育の意義と課題-小規模法科大学院に求められる役割について-」を行い、質疑応答を行った。  2015/08    創価大学法科大学院が毎年行っている他大学法科大学院教授の招請事業の第1回目として招請された。 
4 その他教育活動上特記すべき事項

社会貢献等(社会における主な活動)

学外機関役職・
講演・その他の区分
活動の内容、役職名称 機関名称 年月(自) 年月(至)
学外機関役職 2022年度農協監査士資格試験委員会委員(民法担当) 全国農業協同組合中央会主催、農林水産省所管 2022/04 2023/03
学外機関役職 監査士資格試験委員(2007年~現在)・令和3年度監査士資格試験(民法)の出題・採点・合否判定。 JA全国農業協同組合中央会 2021/07 2021/10
学外機関役職 全国農業協同組合中央会・監査士資格試験・試験委員会委員(民法) 全国農業協同組合中央会 2020/04 2021/03
学外機関役職 法科大学院認証評価チーム・評価員(民法) (財)日弁連法務研究財団 2018/11 2018/11
学外機関役職 農協監査士・研究報告審査委員会 全国農業協同組合中央会(JA全中)・監査機構 2018/10 2019/03
学外機関役職 農協監査士資格試験(農林水産省所管の国家試験)の作問(民法)と採点 全国農業協同組合中央会(JA全中) 2018/09 2018/10
学外機関役職 平成23年度中部地方液化石油ガス懇談会(国、県、事業者、消費者団体の協議) (財)エルピーガス振興センター主催(経済産業省委託) 2011/12
学外機関役職 農業協同組合監査士実務補習研究報告審査委員(民法) 全国農業協同組合(JA)中央会 2007/06 現在に至る
学外機関役職 「農協監査士資格試験委員会」・委員(民法担当) 全国農業協同組合(JA)中央会 農林水産省所管 2007/04 現在に至る
学外機関役職 平成18年度九州地方液化石油ガス懇談会 (財)エルピーガス振興センター主催(経済産業省委託) 2006/11
学外機関役職 法科大学院認証評価事業・評価員(民事法) (財)日弁連法務研究財団 2005/10 現在に至る
学外機関役職 全国農業協同組合中央会主催、農業協同組合監査士資格試験の試験委員(2007年度から継続)
学外機関役職 日弁連法務研究財団・法科大学院認証評価員(2005年度から継続)
講演 平成26年度農業協同組合内部監査士検定試験参考図書説明会にて講義する JA全国農業協同組合中央会 2014/06
講演 平成25年度農業協同組合内部監査士検定試験参考図書説明会にて講義する JA全国農業協同組合中央会 2013/06
講演 平成24年度農業協同組合内部監査士検定試験参考図書説明会 全国農業協同組合(JA)中央会 2012/06
講演 平成23年度農業協同組合内部監査士検定試験参考図書説明会 全国農業協同組合(JA)中央会 2011/06
講演 平成22年度農業協同組合内部監査士検定試験参考図書説明会 全国農業協同組合(JA)中央会 2010/06
講演 平成21年度農業協同組合内部監査士検定試験参考図書説明会 全国農業協同組合(JA)中央会 2009/06
講演 平成20年度農業協同組合内部監査士検定試験参考図書説明会 全国農業協同組合(JA)中央会 2008/06
講演 平成19年度農業協同組合内部監査士検定試験参考図書説明会 全国農業協同組合(JA)中央会 2007/06
講演 消費者契約法と民商法上の取引について 第23回九州産業大学公開講座 2001/09
講演 人権問題の現代的視点・再論 福岡市立東市民センター主催・九州産業大学協力「人権セミナー 現代社会と人権問題」 2001/07
講演 人権問題の現代的視点 九州産業大学同和問題委員会主催・自主活動「人権」第1回研究会 2000/07