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(2024年4月1日 現在)

パク ジョンラン
朴 貞蘭   准教授

(2024年4月1日就任)
国際コミュニケーション学部   国際教養学科

専門分野/研究テーマとその内容

韓国文化研究、比較教育/ナショナリズム、記憶の問題、博物館における歴史教育など

過去5年間に発表した著書・学術論文・学会報告

著書・論文・
その他の区分
著書・論文等の名称 発行所・発表雑誌・学会等の名称 著発行・発表年月 査読
著書(教科書[単]) 『知りたい!韓国の文化と社会―入門編』  博英社    全131頁  2023年05月
著書(教科書[単]) 『就職・留学に役立つ韓国語ワークブック―調べる・考える・発表する』  博英社    全178頁  2023年04月
学術論文(学術論文[単]) 「韓国・地方教育庁における「平和・統一教育」への試み―京畿道教育庁を事例に―」  『大分県立芸術文化短期大学 研究紀要』大分県立芸術文化短期大学、第58巻    pp.53-68  2021年03月
その他(翻訳書[共]) 『百年の変革』  法政大学出版局  青柳純一監修、米津篤八、朴貞蘭、李正連共訳  pp.85-120、pp.303-332、pp.333-356  2021年09月
その他(文献紹介[単]) 「ソン・ウォンピョン著『アーモンド』を読む」  『図書館だより』第36号、大分県立芸術文化短期大学附属図書館    pp.4  2021年04月
その他(翻訳書[共]) 『感覚の近代Ⅱ』  語文学者(韓国・ソウル)  孫知延、朴光賢、朴貞蘭、張ユリ共訳  pp.9-48、pp.49-76、pp.175-206  2020年02月
その他(雑誌の翻訳[単]) 季刊雑誌『創作と批評』   チャンビ社  ※日本語版『創作と批評』は、チャンビHPで確認することができる。https://magazine.changbi.com/MCMUI/list/19?lang=jp  2009年~2015年   
学会等発表(学会発表[単]) 「韓国の記念館・追悼施設における歴史教育の課題と可能性―国立大韓民国臨時政府記念館(2022)を中心に」  日本比較教育学会第59回研究発表大会(於・上智大学/ZOOM)      2023年06月
学会等発表(学会発表[単]) 「韓国・京畿道教育庁における「平和・統一教育」への試み その二―「平和時代を開く統一市民」指導書を中心にー」  日本比較教育学会第58回研究発表大会(於・北海道地区および東北地区/ZOOM)      2022年06月
学会等発表(学会発表[単]) 「韓国・京畿道教育庁における「平和・統一教育」への試み―「平和時代を開く統一市民」教科書を中心に―」  日本比較教育学会第57回研究発表大会(於・筑波大学、ZOOM)      2021年06月
学会等発表(学会発表[単]) 「韓国「道徳科」教科書における「統一教育」の現状」  日本比較教育学会第55回研究発表大会(於・東京外国語大学)      2019年06月

教育活動

教育実践上の主な業績 年月(自) 年月(至) 概要
1 教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
非対面式授業への対応。 「C-Learning」をすべての科目に導入  2020/04  2024/03  大学における対面式授業が難しい場合、すべての講義、ゼミにおいて非対面式オンライン授業ができるような授業体制を整えた。ZOOMやC-learningを積極的に取り入れ、講義室以外の場所においてもリアルタイムで受講可能に。なお、授業動画をも受講生が利用できるC-learningの教材倉庫にアップしておくことで、授業後にも学習できるようにした。対面式ではなく、非対面式のZOOMにしたことで、学生が質問しやすい環境を作り(アンケート項目)、「先生との距離を短く感じさせる」(連絡・相談項目)、「授業に集中できる」などの効果が得られた。学生個人への対応はもちろんのこと、グループ学習(ブレイクアウトルーム項目)もしやすくなり、学生からも高評価が得られている。 
受講者数の多い授業(120~150名程度)「アジアの文化と社会」(講義)における学習支援ツールC-learning、イマキク(「リアルタイムアンケート」、「クイズ」、「投票」機能など)を導入  2018/04  2024/03  講義「アジアの文化と社会」において、学修支援ツールのC-learning、イマキクを導入し、出席・レポート・授業評価の管理の他、学生からの意見・コメントを授業中に集め、その場でフィードバックしている。とりわけ、「リアルタイムアンケート」や「クイズ」、「投票」などの機能を使用することで、授業に対する学生の集中力が向上し、授業への参加度も非常に高くなった。また、リアルタイムでフィードバックもできるため、学生からの授業評価において、高い評価を得た。 
実践での会話を重視する「韓国語コミュニケーション」(演習)における「ロイロノート(タブレット授業)」の導入  2018/04  2024/03  「韓国語コミュニケーション」の授業では、学習促進のための取り組みとして韓国語の会話シーンを学生自ら作成し、プレゼンテーションをしているが、2019年度から「ロイロノート」を導入することで、以下の活動が可能になった。①グループに分かれて学習する。②音声認識アプリを使って発音を確かめる。③韓国語の音声認識で入力する。④グループで会話シーンを作成する。⑤プレゼンテーションする。グループで作成した動画やカードは、そのままポートフォリオとなり、学生はポートフォリオを通して、自身の韓国語力のアップも確認できる。 
ハングル文字が読めるクラス「韓国語ⅠB」、「韓国語ⅡA」、「韓国語ⅡB」におけるCALLシステム「CaLabo EX」(チエル)の導入  2013/04  2024/03  CALLシステム「CaLabo EX」を活用しているが、これは、教員と学生、学生と学生のようなペア学習に適している。本格的な日常会話レベルに行く前までの授業において、リスニング、発音、ペア会話を徹底的に練習できる利点がある。90分の授業の中で、何度も繰り返すことで韓国語に関する文法・会話などの知識も蓄積されていく。 
会話能力アップを目指す科目において、日常生活・就職活動で活用できるロールプレイング動画を制作  2013/04  2024/03  実際に授業で取り上げている韓国ドラマのシーンの他、日常生活や就職活動などで活用できるロールプレイ動画を制作してもらい、プレゼンテーションさせる。この課題は韓国語力のアップにつながるとして、授業評価において受講者から非常に高い評価を得ている。 
「卒業論文」指導実績:卒業研修旅行(調査旅行)において、フィールドワークの実施  2013/04  現在に至る  朝鮮半島とゆかりのある日本国内の地域や韓国の様々な地域におけるフィールドワークを実施しているが、事前学習と現地調査によって得られた調査結果を研究成果としてまとめ、報告させている。こうして到達した卒業研究のテーマは、韓国・朝鮮半島における言語、文化、社会、歴史、文学、芸術、民俗、宗教、日常、観光、政治、経済など、時代を問わず多岐にわたる。また、韓国・朝鮮半島のみならず、日韓、中韓、日中韓の比較研究テーマも多い。 
韓国研究ゼミにおける個人・グループプレゼンテーションの指導  2013/04  2024/03  毎週の少人数のゼミでは、ゼミ開始のアイスブレイクタイムとして、事前に決めたテーマについて発表したり、一週間に気になった新聞記事を紹介したりするなどの3分スピーチ・プレゼンテーションの時間を設けている。この時間を通して、相手の話を聞く力、自分の意見を述べる能力を伸ばすとともに、新聞記事・ニュースを調べる・取り上げる中で、韓国、日本を含む東アジアや諸外国の社会情勢等について自然に触れる機会が得られる。また、ゼミ本番のディスカッションでも互いの意見を理解し合う力につなげることができる。ゼミ生からも自分の成長が感じられるゼミとして高い評価を得ており、毎年多くの学生が韓国研究ゼミを希望していた。 
K-POPスタディーの運営:韓国語関連科目受講者に対する授業外の指導  2013/04  2024/03  韓国語への関心を導き、韓国語能力向上を目指すため、語学授業の他にK-POPスタディー(K-POP学習:歌詞・歌・ダンスの練習など。ダンスは大学祭などで披露)や韓国の大学への留学受験の勉強会を定期的に開催し、積極的に取り組んでいる。これらの授業外の自主学習は、授業前後の復習予習や韓国語関連検定資格の取得にもつながっている。事前学習・事後学習のための動画を作成して、学生が視聴できるようにC-learningの「教材倉庫」にて共有しておく。 
「韓国語学実習」(海外)、「キャリアデザイン」で製作した語学実習体験や学科案内(コース紹介)などのPPT資料の活用  2013/04  2024/03  「韓国語学実習」(海外実習プログラム)の成果を動画として、学生自ら作成しプレゼンテーションできるように指導。オープンキャンパスで在学生の「キャンパスライフ」コーナーでもプレゼンテーションを行い、このコーナーは高校生からも好評を博している。 
地域・観光資源としての言語提供学習を行い、「アクティブラーニング」授業において活用  2013/04  2024/03  大分県国民文化祭などで展示される日本伝統工芸案内・パンフレットの韓国語翻訳・観光客向けの通訳の他に、ラグビーワールドカップなどのスポーツイベントにおける韓国語サポート活動など。 
2 作成した教科書、教材、参考書
『知りたい!韓国の文化と社会―入門編』  2023/04  現在に至る  本書は、韓国の文化と社会に関するもっとも基礎的なことがらを取り上げた「入門編」の教科書である。各課では、大韓民国の概要、文字、衣食住、冠婚葬祭、文化遺産、南北分断と統一問題、政治、経済、観光、就職活動について、入門レベルで解説している。解説本文の他に、学習目標、さらに調べる、調査する・考える・発表する、講義ノート1・2、課題シートの構成となっているが、これらのシートは、該当ツールを利用して課題として提出が可能となっている。なお本教科書は、グループ学習としても有効的に活用できる。131P 
『就職・留学に役立つ韓国語ワークブック―調べる・考える・発表する』  2023/04  現在に至る  本書は、大学における外国語学習期間において達成できるレベルに合わせて作られており、就職・留学にも役立つワークブックとなっている。「観光韓国語:地域調査と地域紹介」では、日韓の地域を題材に地域の調査・紹介の方法を学ぶ(地域調査を行う際のアクティブ・ラーニング教材としても有効)。「進路韓国語:自己紹介と進路準備」では、様々な進路活動における韓国語表現が学習する(韓国語によるポートフォリオが作成できる)。各課において実践的で、豊かな韓国語表現を学習することができる教科書である。178P 
「K-POP歌詞シート」教材の作成  2013/04  現在に至る  K-POPへの関心が高まり、歌詞に関する質問を多く受けることになった。定期的に韓国語の授業において、K-POPの歌詞を取り上げているが、そのために歌詞シートを作成して配布している。歌詞シートには、重要語彙・慣用句については、自ら記入する欄を設け、韓国語力向上を図っている。K-POP学習時間では、YouTubeにある公式MVも積極的に取り入れ、学生からも高い評価を得ている(コロナ以前は、学生同士が自ら歌うことも多々あった)。 
韓国語の「ポート・フォリオシート」の作成  2013/04  現在に至る  韓国語講義・演習において、語学力のアップが実感できるように、韓国語のポート・フォリオシートを配布している。前期・後期の3回ずつ、ポート・フォリオシートを学生から記入してもらい、一定の期間にどれほど韓国語力がアップできたか、自ら確認できるように指導している。 
準備・事後学習のための動画教材(韓国語)の作成  2013/04  現在に至る  韓国語の各授業で、準備学習・事後学習に役立てる語学動画を作成し(PowerPoint動画、テキストとは異なる課題集も作成し、その解説も行っている)、受講者が利用する科目のC-learningの「教材倉庫」にて公開している。教職・実習科目などで公欠になる学生もこれら動画を利用し、授業での遅れがないように対応できた。学生からは非常に高評価を得ている。 
「課題シート」教材の作成  2013/04  現在に至る  授業の理解度を自ら確認できるように、授業終了10分前に課題シートを配布し、作成してもらっている。毎回、課題シートに書いてもらうテーマは異なり、授業に該当する内容から、教員から一つテーマを課している。課題シートは、2009年度から作成して配布しているが、2019年度からは、提出方法を紙から写真添付に変更し、C-learningのレポート項目にて提出可能とした。課題シートの最後にある質問事項に関するフィードバックは、次回の授業か、講義時間が足りない日は、「教材倉庫」か「レポート」項目にて必ずフィードバックをおこなっている。 
パワーポイントの授業教材の作成  2013/04  現在に至る  担当しているすべての講義形態の授業においては、パワーポイントによる講義教材を作成し、スクリーン(プロジェクター)に表示することで、講義内容の理解力向上を図っている。 
3 教育方法・教育実践に関する発表、講演等
4 その他教育活動上特記すべき事項
韓国政府機関・国立国際教育院主催の「韓日共同高等教育留学生交流事業・学部短期課程」の「韓国語短期研修奨学生選抜試験」の個別指導  2023/05  2023/07  韓国政府機関・国立国際教育院の「2023韓日共同高等教育留学生交流事業・学部短期課程」(日本全国で20名(学部生)を選抜)の選抜試験の提出書類・試験(筆記・面接)の個別指導を行った。本奨学プログラム「韓・日文化コンテンツ専門家養成コース」(2023年8月の3週間)「授業料・航空券・宿泊費・食費」を韓国政府が奨学金としてすべてを支援)に、指導生1名が合格した。 
韓国語スピーチ大会対策の個別指導  2013/04  2023/08  毎年8月に開催される韓国語スピーチ大会(大分日韓親善協会主催)に出場する学生の個別指導をしている。原稿の作文指導(原稿の添削の他に、発音指導なども行っている。指導生は、毎年「一般・大学生部」において、「最優秀賞」、「優秀賞」を受賞している。 
オフィスアワーの指導実績  2013/04  現在に至る  毎週のオフィスアワーにおいて、海外留学、進路・キャリア関連、韓国語などの学習関連、その他に大学生活関連の相談を受け、指導している。 
韓国語能力試験(TOPIK)・ハングル能力検定試験などの韓国語関連資格のグループ・個別指導  2013/04  現在に至る  毎年2~3回実施される韓国語能力試験とハングル能力検定試験などの韓国語関連資格の対策勉強会を運営。筆記と聞き取りの過去問を中心に、とりわけ中級以上のクラスにおいては、作文に力を入れて指導している。TOPIKは、毎年5~6級を獲得している学生が年々増加している。 

社会貢献等(社会における主な活動)

学外機関役職・
講演・その他の区分
活動の内容、役職名称 機関名称 年月(自) 年月(至)
講演 「Kカルチャーを楽しむ② ハングルの誕生と歴史」 大分県立芸術文化短期大学・オープンカレッジ 2023/11
講演 「Kカルチャーを楽しむ① 韓国ドラマ」 大分県立芸術文化短期大学・オープンカレッジ 2023/05
講演 「韓国の博物館・追悼施設における記憶の問題-日本統治期関連の施設を中心に」 Remembering the war早稲田大学・ ミュンヘン大学(オンラインワークショップ) 2022/07
講演 「公共史の実践を東アジアで考える―韓国・朝鮮通信使歴史館の事例から―」 九州大学文学部・大学院人文科学府(於・名護屋城博物館) 2021/07
講演 「『未生』に見る韓国のビジネス文化―なぜ、チャン・グレが支持されたのか」 公益財団法人名古屋YWCA 2017/06
講演 「初めての韓国」 大分県立芸術文化短期大学・オープンカレッジ 2016/04 2016/08
講演 「建国期韓国における国語の問題」 長崎大学平和・多文化センター 2015/11
講演 「「国語」を再生産する戦後空間」 一橋大学大学院言語社会研究科 2015/10
講演 「ゼロからのハングル講座」 大分県立芸術文化短期大学・オープンカレッジ 2014/04 2014/08
講演 「異文化理解」 大分県所在の高等学校(多数) 2013/06 2022/06
講演 「ドラマに見る韓国文化とマナー」 豊明市・教育委員会生涯学習講座 2011/10 2011/11
講演 「楽しく覚えよう!初めての韓国」 中部大学・サテライトカレッジ 2010/04 2013/03
講演 「初めての韓国語」 株式会社 中日新聞社・中日文化センター(鳴海) 2009/04 2013/03
講演 「ドラマに見る韓国ドラマと歴史」 公益財団法人・名古屋YWCA 2007/06 2007/07
講演 「楽しい韓国語会話」 株式会社 中日新聞社・中日文化センター(岐阜) 2005/04 2013/03
講演 「韓国語中級」 株式会社 中日新聞社・中日文化センター(岐阜) 2005/04 2013/03
講演 「韓国ビジネスマナー」 独立行政法人 雇用・能力開発機構(2011年度から、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)愛知支部 2005/04 2013/03
講演 「初めての韓国語」 株式会社 中日新聞社・中日文化センター(岐阜) 2005/04 2013/03
講演 「異文化理解」 独立行政法人 雇用・能力開発機構(2011年度から、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)愛知支部 2005/04 2013/03
その他 和太鼓「志多ら」、韓国シフン市サムルノリ劇団の研修 愛知県北設楽郡、韓国シフン市 2003/06