愛知大学記念館(愛知大学東亜同文書院大学記念センター)

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孫文の山田浩蔵80歳誕生祝の書

【原文】
山田先生八秩栄慶
美意延年 宜登上壽

高懐嚝代 合応昌期
孫文敬祝 印[孫文之印] 印[逸仙長壽]

 【大意】
山田浩蔵様の八十歳を祝して
心を楽しませ憂いがなければ、百歳をもこえる長寿となります。
あなたのお心は世に並ぶものがなく、ますますお栄えになることでしょう。
孫文 拝 姓名印 号印

 【解説】
孫文(18661925)が山田良政、純三郎兄弟の父浩蔵(18381918)の80歳を祝して寄せた対聯である。
浩蔵の年齢が数え年なら1917年、満年齢なら1918年のものとなる。

この時期、孫は広東軍政府の樹立やその内部での主導権争いの渦中にあった。そうした情況の中でも純三郎の父のために書をしたためていることに純三郎との強い関係を見ることができる。

 

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