愛知大学記念館(愛知大学東亜同文書院大学記念センター)

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蔣介石之書其一其二

【原文】
山田老伯八旬栄慶
霊薬 神山 餐之 則寿
国華 人瑞 洽比 其隣
世侄蔣介石敬祝

 【大意】
友山田純三郎君の御尊父山田浩蔵様の八十歳を祝して
伝説の東方の海上にある仙人が住む山の神薬を飲めば長生きします。
国が栄えることと徳行のある長寿者がいることは同じことです。
山田浩蔵様の御子息山田純三郎君の友蔣介石 拝

 【解説】
蔣介石(18871975)が山田良政、純三郎兄弟の父浩蔵(18381918)の80歳を祝して寄せた対聯である。
浩蔵の年齢が数え年なら1917年、満年齢なら1918年のものとなる。
この時期、蔣は孫文による広東軍政府の運営を支えてきわめて多忙であった。そうした情況の中でも純三郎の父のために書をしたためていることに蔣と純三郎の強い関係を見ることができる。

 

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