「丹心照萬古」は「丹心萬古を照らす」、すなわち「忠義の真心がいつまでも光り輝く」という意味である。
近衞文麿(1891~1945年)は近衞篤麿の長男で、第34代・第38代・第39代内閣総理大臣として有名である。一方で、1936(昭和11)年から日本の敗戦まで東亜同文会会長を務めた。彼が東亜同文会会長に在任中の1939(昭和14)年、東亜同文書院は大学に昇格している。
また、それ以前には1926(大正15)年から1931年まで東亜同文書院第5代院長を務めており、近衞文麿は東亜同文書院と大きな関わりがあった。戦後、東京裁判出頭前夜に自宅で自ら命を断った。