このたび不二出版より根岸佶著作集(編集復刻版)第1巻が刊行されました(全5巻)。
中国研究者、根岸佶(1874~1971)は1901(明治34)年に上海に渡り、東亜同文書院創立期の若き教授として活躍しました。
1917(大正6)年には東京高等商業学校(現一橋大学)教授となり、『支那ギルドの研究』『中国のギルド』をはじめ多くの研究書を残しました。
根岸佶の中国研究は、自らの足と目で中国を確かめ、それを豊かな古典的教養によって整理し、中国社会とそれを形づくっている中国の
人々とを理解しようとするものでありました。
現在の中国を研究、理解するためにも大きな示唆を与えることを確信し、本著作集を刊行いたしました。
《編・解説》 三好 章(愛知大学東亜同文書院大学記念センター長、愛知大学現代中国学部教授)