愛知大学記念館(愛知大学東亜同文書院大学記念センター)

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平成24年度文科省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択

平成24(2012)年度文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に本学から申請した下記の研究プロジェクトが採択されました。

この事業は、大学の経営戦略や研究戦略に基づき、各大学が特色を活かした研究を実施するため、その研究基盤の形成を支援する事業であり、
「研究拠点を形成する研究」、「大学の特色を活かした研究」又は「地域に根ざした研究」の3つの申請区分の中から選定されるものです。
本学では「研究拠点を形成する研究」に申請し、採択されました。

プロジェクト名 :東亜同文書院を軸とした近代日中関係史の新たな構築
研究組織    :愛知大学東亜同文書院大学記念センター
研究代表者  :現代中国学部 馬場毅 教授
事業実施期間 :5年間(2012年度~2016年度)

研究目的・意義:
本研究は、2006~2010年に実施された私立大学学術研究高度化推進事業(オープン・リサーチ・センター)「愛知大学東亜同文書院大学記念センターの
情報公開と東亜同文書院をめぐる総合的研究の推進プロジェクト」の成果とそれに対する評価、要望をふまえ、より発展的に推進するものである。同事業
では20世紀前半期に上海にあった「東亜同文書院」(以下書院)の存在を世に広く啓蒙した点で高く評価される一方、その存在が果たした歴史的役割に
関する国内、国際的視点からの研究深化が次の課題とされた。
本研究はそのような課題をふまえ、東亜同文書院の先駆的な教育システムや大調査旅行をふまえた中国の地域研究、卒業生の中国での活躍など、総体
としての東亜同文書院システムともいうべき展開を軸として、それがどのように近代日中関係、さらには国際関係に役割を果たしたかを海外研究者の参加も
得つつ実証研究するところに目的がある。それにより、従来書院が中国にあったがゆえに考慮されなかった新たな研究をも生み出し、書院を軸にした近代日
中関係史を構築するところに意義がある。