10月21日~26日、広島県立美術館にて、愛知大学東亜同文書院大学記念センター主催/文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の展示会・講演会「東亜同文書院大学から愛知大学へ」を開催しました。
この展示会・講演会は毎年開催している事業で、歴史的資料や写真、関係者の講演を通じて本学、そして本学と関わりの深い東亜同文書院への関心と理解を深めていただくことを目的としております。これまでに横浜、東京、弘前、神戸、シカゴ、京都、米沢、名古屋、富山、沖縄、長崎、岐阜での実績があり、今回は中国地方で初めての開催となりました。
広島県は、日本では3番目に東亜同文書院への入学者数が多かったことから、展示会場ではその背景ならびに広島出身の書院教員など展示した特設コーナーを設け、市民の方々に東亜同文書院と本学が身近な存在であることをご紹介致しました。来場者数は、期間中のべ280名にのぼりました。
講演会では、今年で92歳を迎えた宮田一郎氏をはじめ、3つの講演を行いました。
◇講演1.「大衆の中で大衆に学ぶ―母校・東亜同文書院を回顧する」
宮田一郎氏(東亜同文書院大学第41期生、元NHK中国語講座講師)
◇講演2.「東亜同文書院の中国研究―根岸佶を例に」
三好章氏(東亜同文書院大学記念センター長・本学現代中国学部教授)
◇講演3.「東亜同文書院関係の史資料収集とコレクション紹介」
有森茂生氏(愛知大学法経学部卒)
藤田佳久氏(東亜同文書院大学記念センターフェロー・本学名誉教授)
開催後回収したアンケートには、
「私の祖父(書院20期生)の中国語ノートと再会できたことは、本当に感慨深いものがありました」
「これからも日中友好のため、広く国際交流発展の力になる人材が育ってゆくことを望みます」
「このような歴史があったとは知りませんでした。もっと多くの方に知っていただきたいです」
「このように展示されてみると、関係のなかった方も関心を抱くきっかけになると思う」
など、多くの感想をいただきました。
一方で、「もっと新聞等で早くからPRをしてほしい」「中国や東アジアに興味を持つ高校生などへもアプローチできたら良かったと思う」といった、今後につながるご指摘・ご意見もいただきました。
今回の広島展示会・講演会は、中国地域のみなさまにも本学と東亜同文書院大学とを知っていただくきっかけとなったことと思います。
来場された方々に厚くお礼申し上げます。
(写真上)広島から入学した学生数(「広島と東亜同文書院とのつながり」展示パネルより抜粋)
(写真下)展示会・講演会の様子
※PDFでは広島と東亜同文書院とのつながりを紹介したパネルの全てをご覧いただけます。