愛知大学記念館(愛知大学東亜同文書院大学記念センター)

News

活動報告

シンポジウム「書院生、アジアを行く!:東亜同文書院・大旅行調査研究の新たな地平をめざして」を開催しました

 1130日(日)、東亜同文書院大学記念センター主催のシンポジウム「書院生、アジアを行く!:東亜同文書院・大旅行調査研究の新たな地平をめざして」が車道校舎で開催されました。これは文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の一環であり、本事業の研究プロジェクト「東亜同文書院を軸とした近代日中関係史の新たな構築」における「大旅行調査」研究グループによるシンポジウムです。
東亜同文書院の「大旅行」調査は、1907年(書院5期生)から開始された、卒業前の一大イベントであり、数名で班を編成して数か月間、中国大陸等の各地において調査を実施するものでした。30有余年にわたって20世紀前半の中国やその周辺を記録したコースの総数は700本近くに及び、その調査結果は調査報告書や大旅行記などにまとめられています。
本シンポジウムでは、徳島大学から荒武達朗先生をお招きして、「『東亜同文書院大旅行誌』から見た満洲の日本人」と題した基調講演をいただいた後、本学の教員や大学院生による、内蒙古、雲南、東南アジア、香港、台湾、華北における大旅行に関する7本の研究発表を行い、昨年度の国際シンポジウムに引き続いて大旅行調査研究の新たな地平を拓くことを目指しました。
その結果、60名の来場者をお迎えすることができ、フロアーからも多くの質問や御意見を頂いて活発な意見交換を行うことができ、6時間に及ぶ長時間の活気に満ちたシンポジウムとなりました。
シンポジウムに来場頂きました皆様に厚く御礼申し上げますとともに、今後も更なる研究の深化を目指してまいります。