10月30日(金)、本学豊橋キャンパスにて豊橋技術科学大学と愛知大学との大学間連携10周年記念講演会が開催されました。
記念講演会では、日本学術振興会理事長の安西祐一郎理事長をお招きし、「高大接続改革の狙い-教育の課題と展望-」と題して講演を行っていただきました。
講演会の前に、藤田佳久本学名誉教授の案内により、東亜同文書院大学記念センターを見学していただきました。
なお講演会では、教育の課題として、「主体性を持って多様な人々と協力して学び、働く力」を得るための学習・学修機会をどのように持てばよいか、教育の展望として、2020年までに「高大接続システム改革」を形にすること等が述べられました。
具体的には、大学教育改革では、3ポリシーの一体的改革とともに受け身の教育から能動的学修への転換が図られること、大学入学者選抜では、新たに導入が予定されている「高等学校基礎学力テスト(仮称)」及び「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」において、従来の知識・技能に加えて思考力・判断力・表現力などを評価すること、さらに個別大学における入学者選抜では、主体性・多様性・協働性を問う多角的評価になること、これらには知識、能力、態度の3つが組み合わさる必要があることが述べられました。
参加した両大学の関係者、高等学校関係者、一般の参加者の約180名は熱心に講演を聞き入っていました。
(参考)
安西理事長は、「高大接続改革実行プラン(平成27年1月16日文部科学大臣決定)」に基づき、高大接続改革の実現に向けた具体的な方策について検討を行う「高大接続システム改革会議」の座長を務めておられます。
また、講演会当日(10月30日)、2015年度文化功労者に選出されました。