2017年度大学史資料協議会総会・全国研究会が、10月11日(水)~13日(金)、豊橋校舎にて開催され、全国から120名が本学を訪れました。
全国大学史資料協議会は、東日本部会、西日本支部をあわせて加盟する機関が110に及び、創設後29年目を数えます。毎年開催される総会・全国研究会は、過去20回開催されており、開催校は広島、東北、大阪、明治、同志社、國學院、琉球、慶應、京都大学他で、本学開催は初めてでした。
協議会の設立趣意には、「大学の歴史は個別大学史の枠にとどまるものではなく、他大学や社会との関連を視野に入れて編纂されるべきであり、大学に蓄積された資料は、大学文書館や大学資料館といった常設機関で整理・保存され、広く社会に公開・利用されるべきであると考えます。この協議会は、研究会・講演会等の部会活動を通じてこれらの問題に取り組んでいきます。」とあります。
初日、川井理事長・学長のご挨拶、総会が開催され、基調講演は、本学名誉博士の平松礼二氏が「国際教養としての日本美学」と題して講演されました。平松先生による特別展のギャラリートーク、藤田名誉教授による大学記念館常設展のリニューアル後初めてのギャラリートーク、と続きました。
2日目は、全国研究会として「新制大学発足をめぐる各大学の動向 ―その資料と活用―」をテーマに、名古屋大学、大谷大学、明治大学、熊本大学、神奈川大学、愛知大学の報告と総括討論がなされました。
豊田雅幸氏(立教学院展示館)「テーマ発題・基調報告」
第1報告: 堀田慎一郎氏(名古屋大学大学文書資料室)
「名古屋帝国大学から新制名古屋大学へ―歴史とアーカイブズ―」
第2報告: 松岡智美氏(大谷大学真宗総合研究所 大谷大学史資料室)
「旧制大学から新制大学へ―大谷大学の事例より」
第3報告: 阿部裕樹氏(明治大学史資料センター)
「短期大学の発足と明治大学短期大学」
第4報告: 上野平真希氏(熊本大学文書館)
「地方国立大学の設立と地域社会-熊本総合大学期成会資料を中心に
-」
第5報告: 齊藤研也氏(神奈川大学大学資料編纂室)
「横浜専門学校の昇格過程―神奈川大学の誕生―」
第6報告: 田辺勝巳氏(愛知大学東亜同文書院大学記念センター)
「旧制大学として創立した愛知大学の創成期-新制大学への移行期も顧
みて-」
そのほか、本学アーカイズ見学として豊橋校舎内、愛大公館を見学し、本学のみどころをお伝えしました。
なお、愛知大学報告で発表した資料(旧制大学から新制大学への移行期)を添付いたします。ご参考までにお目通しいただけたら幸いです。