3月17日(金)、東亜同文書院大学記念センターではミニシンポジウム「20世紀前半の中国地域社会における「民族」の諸相ー西南辺境の非漢族集団と北方の漢族を事例としてー」を豊橋校舎愛知大学記念館にて開催し、3名が講演をしました。
【趣旨】
20世紀前半(清末民初)の中国は、諸外国からの侵略とそれに対応できない清王朝、災害や各地の反乱などの要因から「混乱」を極めた時代であった。しかしそのような時代にあっても、民衆は様々な方法によって活路を求め、生きぬいた。
本シンポジウムでは、そのような「混乱」の時代のなかで多様に生きた民衆の姿とその歴史的社会的背景について、中国西南辺境の非漢族集団と北方の漢族の動態を事例として、歴史学や民俗学等の視点から討論する。
①林謙一郎(名古屋大学大学院文学研究科・准教授)
大理「甲馬」からみた雲南における民族の「形成」と「認定」
②羅椿詠(雲南大学外国語学院日本語学部・副教授)
民国時期における雲南とチベットの辺茶貿易:普思沿辺を中心に
③松岡正子(愛知大学現代中国学部・教授)
年画「連年有余」の流行からみた北方地域社会の諸相
20名ほどの聴講者が来館し、予定通り開催できました。ありがとうございました。