私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「東亜同文書院を軸とした近代日中関係史の新たな構築」(平成24年度−平成28年度)の活動についての研究成果報告書を公開いたします。
本研究成果報告書は、文部科学省の「私立大学戦略的研究基盤支援形成支援事業」(研究拠点を形成する研究)による補助金を受け、愛知大学東亜同文書院大学記念センターを研究拠点とし、平成24(2012)年度から平成28(2016)年度の5年間にわたって行った研究プロジェクト「東亜同文書院を軸とした近代日中関係史の新たな構築」の研究成果についての概要を述べたものである。
1989年のベルリンの壁の崩壊後、研究の進展により東亜同文書院(後に大学に昇格)についてのかつての「スパイ学校」という評価は改められ、その中国語教育の先進性、大調査旅行による中国および東南アジアへ広がる世界で先駆的ともいえる地域研究、卒業生の国際感覚をもった幅広い活躍など、外地に設立した高等教育機関としての東亜同文書院システムと称すべき先進性が浮かび上がってきた。その基盤には書院を支えた経営母体の東亜同文会が、初代会長近衛篤麿以来日中間の教育・文化交流を目指したこと、荒尾精による日中間の貿易実務者を養成しようとする日中貿易研究所の系譜をひいてのビジネススクールとしての書院の性格があったこと、にも関連している。それらをより実証的に解明することにより、書院の教育・研究両システムの先駆性を明らかにし、それがとりわけ日中関係史の中で果たした書院の役割を実証的に検討する点は、本プロジェクトの研究意義でありその目的である。この目的を達成するために以下の事業を行った。(「はじめに」より)
報告書は全1215頁あります。お読みになるには、Adobe AcrobatReaderの「しおり」機能をお使いになり、目次を表示させると便利です(写真2枚目参照 写真はMac版です:メニュー「表示」→「表示切り替え」→「ナビゲーションパネル」→「しおり」)。
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