東亜同文書院13期生編『暮雲暁色』より。
「大旅行」は3ヵ月~6ヵ月。徒歩で行われた。調査目的地や調査対象は書院生が自主的に決定し、担当教授からは予習も含め指導を受けた。本写真の班は9名と多いが、普通は3~5、6名。アフリカ探検隊の服装は一行が明らかに外国人であることを示すため。普通の服装だと保護対象にはならなかった。なお、旅行コースは中国本土を中心に満州、東南アジアへの計700コースに及び、病気以外には死傷者はいなかった。当時の中国は農村国であり、書院生も農村地域の出身者が多く、現地での農民との交流もみられた。