愛知大学三遠南信地域連携研究センター > センターの取り組み > 研究概要
従来の地域政策で対応されなかった県境地域・国境地域などの行政境界を跨ぐ越境地域政策の科学的な確立を目的とします。政策手法を構築する越境地域計画コア、政策情報を形成する越境情報のプラットフォームコア、計量的予測に関する越境地域モデルコアで共同研究を実施し、各越境地域における地域データ整備から将来予測、地域政策合意に至る総合的な越境地域政策研究を促進します。
また、国内外の越境地域における地域政策研究機関、研究者等との一般共同研究、地域間交流研究、越境地域基盤研究を行います。
三遠南信地域における越境地域政策研究を蓄積し、国内外の越境地域とのネットワークを形成してきた愛知大学三遠南信地域連携研究センターを研究拠点とし、全国の県境地域、国外の国境地域における地域政策研究機関との共同研究によって、政策パッケージの構築を目指します。
我が国の市町村の約4割は県境に接しており、県境を越えた地域政策の必要性が高くなっています。また、東アジアにおいても国内越境地域・国境越境地域が出現しつつあります。しかしながら、行政境界を跨ぐ(クロスボーダー)越境地域(県境地域、国境地域)には、統一的な政策主体や地域政策データが整備されておらず、我が国や東アジアにおける地域分権の進展を背景として、越境地域政策の重要性が増しています。
我が国の越境地域政策モデルである三遠南信地域を対象とした ①越境地域計画に関する蓄積、②越境地域の政策データを構築するGIS(地理情報科学)研究の蓄積、③越境地域を統合的に計画する計量モデル手法に関する蓄積を有しています。
共同研究をとおして、越境地域における地域データの将来予測、地域政策合意にいたる総合的越境地域政策研究を促進します。
県境地域「三遠南信地域」を政策実験モデルとして、3層の共同研究機関ネットワークで研究を進めます。
一般共同研究:
全国の研究者を対象に、特定の越境地域において、以下の越境地域政策に関する研究課題(課題研究、自由研究)を対象とします。
・課題研究/1.越境地域のガバナンス形成、2.越境地域のリスク管理、3.越境地域の産業経済連携、
4.越境地域の生活環境形成、5.越境地域の情報基盤整備
・自由研究/越境地域政策に関する研究課題を自由に設定
地域間交流研究:
越境地域政策研究の基盤づくりを目的として、特定の越境地域(国内・国外)における産・官・学の研究者や行政関係者によるシンポジウム・研究会等の研究交流事業を中心とします。
越境地域基盤研究:
全国越境市町村、越境地域組織、三遠南信地域内事業所等の実態調査をし、政策データベースを強化します。