愛知大学三遠南信地域連携研究センター > 研究会 > 第13回コア研究会「マイクロジオデータを用いた空き家推計に関する研究」を開催します
2016年3月14日
・日時:2016年3月18日(金)9:30~11:30
・場所:愛知大学豊橋校舎本館2階(三遠南信地域連携研究センター)
・発表者:秋山祐樹 氏(国土交通省国土交通政策研究所研究官,東京大学空間情報科学研究センター特任助教,
愛知大学三遠南信地域連携研究センター研究員,韓国国土研究院(KRIHS)Visiting Research Fellow)
・発表要旨:
現在日本では人口減少や高齢化などを背景に,全国で空き家が増加している。空き家は防災防犯上の観点のみならず,
地域の魅力・活力の維持という観点からも地域全体に影響をもたらす可能性がある。
一方で老朽が進んでいない空き家は中心市街地の活性化・再開発,コンパクトシティなどの観点からも利用価値がある。
こうした背景から平成26年11月には「空家等対策の推進に関する特別措置法」が成立し,空き家に関する計画の策定や
対策の実施が地方自治体の努力義務として定められた。同法では地方自治体は空き家に関する情報の把握と空き家の分布に
関するデータベースの整備を求められている。そのため同調査の基礎的情報として今後空き家が増加する可能性が高い
地域の把握が必要とされている。
そこで本研究では将来推計人口と全国の建物に関するマイクロジオデータを用いて,現在の建物のうち今後空き家となる
可能性のある建物の分布推定を試みた。また同結果を集計することで,今後空き家が増加する可能性が高い地域の推定を
行う環境を整備した。