2016/04/15

なまチャイナ#2 ~現プロ(中国)からの日本発信レポート~

南開大学(中国・天津市)で留学中の学生から届いた日本発信レポート「なまチャイナ」の第2弾をお届けします。
※「日本発信レポート」についてはこの記事を参照

留学が始まって一ヶ月。中国にいる現プロ生たちはどんな経験をしているでしょうか。

3月20日 現地の卓球選手との交流


卓球施設を利用したところ、南開大学の学生さんや、地元のクラブの中学生などの団体に練習試合を申し込まれ、交流をしました。試合を終えてから団体の代表者の方と少しお話しし、その際に毎週土日の午後に練習をしているので暇があったらぜひ練習してほしいとのお声をいただき、今回だけでなくこれからも交流が続くことになりました。卓球だけでなくサッカーやバレーをしているときも中国の方々に試合を申し込まれ、たくさん交流をしました。中国の方は大変友好的であり、交流を深めやすいと思いました。

3月22日 中国でのバス事情


この前中国で初めてバスに乗りました。中国ではバスは2元(約40円)で、区間内なら乗り放題なのでとても安くて便利です。しかし日本のバスに乗り慣れている私たちにとっていくつか不自由な点がありました。まずバスの種類が豊富で行き先によりバスが変わり、乗るバスをよく間違えそうになります。次に客へのサービス精神はほとんどありません。運転はとても荒いし、客が座る前に平気で車を発進させます。降車する際も扉を開けてくれるのは一瞬なのであらかじめドアの前に立ちすぐに降りられるようにしなければなりません。しかし文化として受け入れ慣れてしまえばむしろ便利な交通手段なのでこれからもたくさん使っていきたいです。

3月23日 中国の仕事スタイル


中国人の仕事のスタイルは日本とはまったく逆のものであった。それは、客をそこまで大切にしないということだ。スマホを触ったりご飯を食べながら客の相手をしたりと、本当に驚くことも多い。だが言葉を換えれば日本人がまじめすぎたり親切すぎたりするのではないかと思う。

3月25日 交流会


交流会に参加した。私は今回の交流会の担当だったので、事前に交流相手である南開大学の学生と打ち合わせをしていた。その際にも思ったことだが彼らは私たちと勉強している時間がほとんど一緒なのにもかかわらず日本語がとてもうまい。交流会の詳しい内容を打ち合わせるときは中国語を話していたが、ほとんどが日本語で話せてしまうくらいには上手だ。交流していて思ったことは、相手は日本のことをよく知っているのに私たちはあまり中国のことを知らないということだ。相手が日本のアーティスト、文学、アニメについて話してくれるのに、私たちは中国の文学やアニメについて話すことができなかった。まだまだ課題は山積みのようだ。交流会自体は非常に盛り上がり大盛況で、とても良い交流会だった。

3月27日 優しさを感じた一日


今日は友達3人と東馬路というところに遊びに行きました。お昼ご飯を食べるためにお店に入りました。まだまだ中国語がうまく話せない私たちにとって、店員さんに注文するのもいつも大変なことです。電子辞書を使ってメニューの名前を調べていたら、ちょうど私たちの横に座っていた女の人が声をかけてきました。初め何を言っているのかわかりませんでしたが、その方は私たちが日本人であまり中国語を話せず困っていたのを見て店員さんのところまで一緒についてきて注文してくださいました。私たちのことをまったく知らないのにもかかわらず助けてくれたその優しさに感動しました。

3月28日 中国人


南開大学の学生食堂で昼御飯を食べているときに隣に座っていた80歳くらいのおばあさんに話しかけられました。80歳くらいの人は戦争体験がある関係で日本人と言ったら嫌な顔をされて何か言われると思っていましたが、日本人だと言っても表情を変えず、なかなか中国を理解できていない私たちに分かりやすく言葉を伝えてくれました。お別れのときに素敵な笑顔で「再见(さようなら)」と言われたときに、中国人は私が思っているほど日本人を嫌っていないのだと気づきました。

3月29日 語学パートナーの友達との会話で


語学パートナーの友達の女の子と韓国料理を食べに行った帰り道、日本の歴史の話になった。その子は日本語がとても上手で日本のドラマ、映画もよく見ているらしい。彼女が私に尋ねてきたのは「武士」とは何かということだった。木村拓哉の「武士の一分」という映画を観たら武士とは何か知ることができると思ったが恋愛ものだったのでまったくわからなかったと、いうことだった。そこで私がおすすめしたのはNHKの大河ドラマを見ることと、映画「桜田門外の変」を見ることだ。日本の武士がどういうものか彼女に知ってもらえたら嬉しい。

4月8日 ナンパ


4月8日 ナンパ
南開大学のグラウンドでサッカーをしていました。トラックで走っている人を見ていると一際目立つ人がいて、あまりのかわいさに声をかけました。「我们想跟你做朋友。教我WeChat可以吗?(あなたと友達になりたいのですが、WeChat(※注)を教えてくれませんか)」と勇気をだして聞くと、眩しい笑顔で、「我有男朋友(私には彼氏がいます)」。の一言を残しイヤホンをつけ走り出してしまいました。
誰にでも真剣に話しかけることで相手も真剣に答えてくれるものだと実感しました。これからも相手を敬いつついろんなひとに話しかけようと思えた日でした。WeChatは得られなかったものの何かもっと大切なものを学んだ気がします。

(※注)WeChat:中国でよく使われているメッセンジャーアプリ

現プロが始まって1か月、さまざまな形で現地の方と交流している様子がうかがえます。次の「なまチャイナ」もお楽しみに。

カテゴリー:さくら21, なまチャイナ, 中国, 現地プログラム, 留学

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