2014/02/21
ささしまなう #04: 八丁味噌の歴史と製法を学ぶ ~合資会社八丁味噌で1日職場体験~ / Sasashima Now #04: Students Spend a Day Learning About the Haccho Miso Company
江戸時代初期から現在まで、359年にわたって八丁味噌を作り続けている「カクキュー」こと合資会社八丁味噌。
先日、本学の学生3名に1日職場体験をさせていただきました。
大正時代末期に建てられ、国の登録文化財に登録された趣のある本社事務所を見学した後、工場へ。ちょうど袋に味噌を詰める作業の最中でした。八丁味噌は他の味噌よりも固く、機械で袋に入れようとすると機械が詰まってしまうので手作業になるそうです。
味噌蔵では八丁味噌を仕込む木桶の上に積まれた重石について学びました。今まで大きな地震が起こっても崩れたことがないそうで、このように積み上げるようになるまで5年はかかると聞きました。まさに職人技です。
味噌蔵内は温度調節をしないというのも驚きました。一般的に味噌は原料となる麦や米を茹でて作るのですが、八丁味噌の場合、大豆を蒸して作るため水分が少なく、どんな温度にも適応するそうです。戦争中にも保存食として重宝されたといいます。
味噌蔵を出ると、天日干しされた木桶が目に留まりました。木桶は新しいもので昭和初期、古いものでは天保年間(1830~44年)から補修されながら使っているそうです。
名古屋名物として全国に知られている八丁味噌ですが、地元にいながら知らないことが多く、今回は貴重な体験となりました。