2016/10/03

「大学生って大学で何してるのかな?」  ~外国人児童生徒向け体験授業を実施しました~

NPO法人東海外国人生活サポートセンターが主催する外国にルーツを持つ子どもたちのための体験プログラム「たぶんかキッズクラブ」が9月22日(木)に本学の名古屋キャンパスで開催されました。当日はペルー、中国、カナダ等、外国にルーツを持つ小中高生と保護者合わせて約30名が本学を訪れ、キャンパス内の見学や、生協キャンパスレストランでの学食体験、学内の外国籍学生との質疑応答のほか、授業体験を行いました。

そのうち、授業体験の部分は佐藤ゼミ(さくら21科目・総合演習)の学生が担当し、大学の授業を実践的に体感してもらう授業を実施しました。下記に、授業を担当した学生からの報告をお届けします。


<準備段階>
事前ミーティングでは、ゼミ生同士で、やさしい日本語(※注)を使って、子どもたちにどう説明するのか、また、楽しく自己紹介ができる方法を考えるなど、子どもの立場に立って考え、何度もリハーサルをしながら本番に向けて内容をつめていきました。



左:事前打ち合わせ。授業のタイムスケジュールを確認
右:子どもたちが使う名札の台紙も作りました!


自己紹介ゲームの練習。楽しんでくれるかな




<本番>
「大学生の授業を体験しよう!」では、ペルー・ブラジル・中国・カナダ・トルコ・フィリピンの6カ国の子ども約20人を対象に、授業を行いました。授業では、1グループ5~6人の班を6つ作り、各グループに日本、中国、インドネシア出身のゼミ生が入り、多言語で対応ができるように配慮しました。授業は、簡単なアイスブレーキング(自己紹介)をしてから、大学の授業スタイル(講義形式・ゼミ形式)について説明しました。その後、ゼミ生と一緒にパソコンを使いながら、大学の授業でよく使用するパワーポイントのスライドを一枚作成するという課題に子どもたちは取り組みました。




左:大学の授業スタイルについて紹介
右:パワーポイントで「私たちの国」か「私たちの学校生活」というテーマでスライド作成




この授業のメインであるパワーポイントの作成では、ゼミ生が子どもたちに日本語や英語、中国語で使い方を教えながら、「私たちの学校生活」か「私たちの国」というテーマを1つ選び、スライドを作りました。「私たちの学校生活」というテーマでは、イラストや写真を使って学校で行っていることを一枚のスライドで表現したり、「私たちの国」というテーマでは子どもの出身国の有名な観光地、食べ物についてスライドが作られたりしました。
完成したスライドは大きなスクリーンに映され、子どもたちが内容について説明しました。





左:「私たちの国」について子どもたちが作成したスライド
右:スライドについてみんなに説明




子どもたちは、パワーポイントの作成において、文字を入力しながら色を使ってデザインしたり、インターネットを使って画像を選んだり、さらにはアニメーションをつけて、自分たちで創作しながら作業に取り組んだりと、時間を意識しながらも一生懸命作成していました。多くの子どもたちがパソコンを使いこなしていたのもとても印象的であり、積極的に自分から手を挙げてスライドを作成する子もいて、子どもたちから「大学の授業は面白い」、「パワーポイントを使って今度はもっとたくさんのスライドを作りたい」など、とても頼もしい感想を聞くことができました。また、私自身も、いろんな国の子どもたちと関わりながら一緒にパワーポイントを作成することで、普段とは違った視点で楽しむことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。





左:作成したスライドはプリントアウトし記念に持って帰ってもらいます
右:最後はみんなで記念撮影


授業に参加してくださったNPO法人東海外国人生活サポートセンター「らくらく日本語教室」、名古屋YWCA「ガリ勉クラブ」、NPOアジャスト さくら教室NPO法人プラス・エデュケートのみなさん、ありがとうございました。

写真・文章:川瀬、康(佐藤ゼミ取材担当)

(※注)「やさしい日本語」とは、日本語がそれほど堪能ではない外国人にも伝わるように配慮した簡単な日本語のこと。

カテゴリー:さくら21

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