カテゴリー: さくら21

2015/11/25

さくら21プロジェクト・学生自主企画~中国・青島の大学生とビデオチャット交流会~

さくら21プロジェクトでは、11月10日に、ビデオチャットソフトを利用した中国・青島の大学生との交流会を行いました。

この交流会は、今年7月まで中国の青島科技大学で留学していた高橋さん(現代中国学部3年)が自ら企画したものです。

高橋さんによると、青島科技大学に留学していたとき、現地には日本語を勉強していて日本文化に触れたいという学生がたくさんいたが、大学には日本人は高橋さん1人だけだったので伝えられることも限られてしまい、それでこの企画を思いついたということです。




以下、企画者の高橋さんからの報告です。


11月10日、愛知大学と青島科技大学の学生によるインターネット交流会を行いました。

日本語と中国語を交えた言葉でお互いに自己紹介をした後、先日愛知大学で催された大学祭でのエピソードや、ハロウィンをどう過ごしたか、日中の年越しの違いは?などの話題で大いに盛り上がりました。

年越しの話題では日本の鏡餅に似たものを山東省の一部地域でも作ることを聞き、とても驚きました。なんでも、お正月にトウモロコシの粉と米粉で肉まんの形をした餅を作り、中にナツメの実を入れ家族で食べるそうです。

初回のため、お互いにドギマギした場面もありましたが、一年生の積極的な参加のおかげで、とても良い交流会になりました。
青島科技大学の学生は日本語能力検定試験を目前にひかえています。試験の成功を祈りつつ、次回に向けて私たちも中国語の勉強をがんばります。

(現代中国学部3年・高橋)

カテゴリー:さくら21, 中国, 中国語

2015/10/26

さくら21プロジェクト×JICA中部 10月のおもてなしTRIP報告(名古屋城・大須)

≪おもてなしTRIPとは≫
さくら21プロジェクトの「おもてなしプロジェクト」では、JICA中部で研修に取り組む多様な国籍の研修員の方々を名古屋の見どころに案内し、英語でおもてなしをするという活動を行っています。
(参考:過去の活動はこちら)

≪JICA(独立行政法人国際協力機構)とは≫
JICA(独立行政法人国際協力機構)は、日本のODA(政府開発援助)の実施機関として、開発途上国への国際協力を行う組織です。JICAの国内拠点の一つであるJICA中部ではODAの技術協力である研修事業を実施しております。研修員受入れ事業では、開発途上国から各分野の開発の中核を担う行政官や技術者、研究者等を日本に招き、それぞれの国が必要とする日本のノウハウや知識、技術を学んでいただき、各国の課題解決に役立ててもらっています。

≪おもてなしメンバーからの報告≫


今回は10月3日に行ったTRIPを報告します!

今回は、ブラジル、エジプト、インド、インドネシア、カザフスタン、ケニア、マレーシア、メキシコ、ミャンマー、パキスタン、フィリピン、チュニジア、ベトナム、と13ヶ国もの国々から日本へ研修に来た16名のJICA研修員の方を名古屋に案内しました!研修員の方にとって、この日は日本での初の週末だったので、名古屋城から大須商店街までの王道の観光コースをアテンドしました。

今までの平均と比べ研修員さんの参加人数が16名と多めだったので、初めて参加する愛大生もいて少し緊張ぎみでしたが、オリエンテーションを行い、最初のちょっとしたゲームで皆少しずつ打ち解けることができました。



左)名古屋城を英語で紹介!
右)お互いに自己紹介をしてちょっとした会話を楽しみました



名古屋城に行くまでに地下鉄に乗り、歩きながらもいろいろな方と会話をして、移動時間ですらとても楽しかったです。研修員の方は日本で過ごし始めて疑問に思った点を聞いてくださるのですが、日本にずっと住んでいる私としては気づかない視点で日本を見ているので話していてとても新鮮でした。



左)名古屋城まであと少し!
右)無事到着!券の購入も愛大メンバーがお手伝いします。


今回はあまり名古屋城の見学の時間をとってなかったのですが、みなさん名古屋城に興味津々で予定時間を延長して案内しました。展望からの景色もよかったのですが、研修員の方にとっては城の中にある普段見られない日本の歴史的展示物が魅力的だったそうです。昔の人がどのようにお城を作ったのか、江戸時代の名古屋の街並みなどを一緒に見て楽しみました!チームに分かれて、愛大生ひとりひとりがしっかりおもてなしをできたと思います。(byななせ)



左)おもてなし武将隊とは写真は撮れませんでしたが…銅像の武将と撮れました!
右)みんなで記念撮影。


名古屋城の次は、大須商店街を案内しました。名古屋城の見学に予定より時間がかかったので、商店街で買い物する時間が短くなってしまいました。が!研修員の方と商店街を一緒に歩き、欲しいものを聞きながら買い物を楽しむことができました。
また、南米では何事もシェアするのが習慣であるようで、駄菓子屋で買ったお菓子やファストフードをみんなでシェアして食べたりもしました。
今回のトリップでは、語学の勉強だけでなく、各国の習慣も体験できたので良い旅になったと思います!(byあさの)



大須商店街で記念撮影。家族や友人へのお土産を買うことができました!

カテゴリー:JICA, おもてなしプロジェクト, さくら21, 英語

2015/10/09

さくら21プロジェクト・台湾交流プログラム活動報告(2015年度・夏)

台湾交流プログラムとは、日本と台湾の大学生が、夏季は日本で、春季は台湾で約一週間合宿をしながらグループでフィールドワークを行い交流を深める活動です。
2015年夏季の台湾交流プログラムの活動の報告を参加者よりお届けします。




参加者全員で記念撮影(応援に来てくれたOB・OGも!)

≪参考≫過去の活動の記事はこちら


≪活動の概要について≫

9月1日から6日まで、僕たちは愛知県豊橋市で台湾交流プログラムを行いました。今回は、愛知大学8人、人間環境大学15人、台湾の東海大学15人が参加しました。6グループに分かれて豊橋の文化や歴史、地域おこしなどをテーマに、2日から4日までの3日間フィールドワークを行い、5日にそれぞれのグループが調べたことを PowerPointを使って発表する報告会を愛知大学豊橋校舎で行いました。各グループのテーマは以下の通りです。

・動物保護
・豊橋筆
・祭りと神社
・宗教
・交通
・農業と食文化

約1週間、学生同士で生活を共にしながら、朝から晩までテーマについて話し合い、まとめていくという貴重な経験をすることができました。今後は、報告会で発表した内容を報告書としてまとめていく予定です。(現代中国学部1年・ブル)



左:活動初日。テーマ発表の準備中。
右:活動2日目。全員で「防災」に関する講義を聞く

≪グループ活動≫
5~8名の各大学混成グループで、テーマについてフィールドワークを行います。

・豊橋筆グループ
豊橋市の伝統工芸品である豊橋筆の歴史や現在の状況について調べました。豊橋筆とは、豊橋市近郊で生産されている筆で200年くらい前から職人によって技術が受け継がれているそうです。来日前から台湾の学生たちはテーマについて下調べをしていて、フィールドワーク先である豊橋筆の工房に行った際もさまざまな質問をしていました。日本の学生も、豊橋筆のことを調べるにつれて筆に興味を持つようになりました。フィールドワーク中はずっとグループで行動するので学生同士仲良くなります。国籍や大学の違う学生がグループで一緒に活動するのは言葉の壁や意思の疎通が難しく大変ですが、終わった後は達成感があります!(現代中国学部1年・サムライ)



豊橋筆の工房にてインタビュー調査


・農業と食文化グループ
私のグループは果樹園と製菓会社に行きました。インタビューによって、農家と企業が連携し、豊橋の次郎柿やぶどうを使ったお菓子をつくり、地域で販売していることを知りました。これは地元の食べ物を知ってもらい、興味を持ってもらう活動の一つだということです。地元の食材を使い、地元で商品化・販売することで、地元を巻き込み地域の活性化につなげたいそうです。町おこしには地道な努力が必要だと思いました。また、地元の特産品であると知っていてもそのことを意識して食べることがなかったので、地元の食べ物に目を向ける良い機会となりました。短い時間で発表をまとめるのが大変でしたが、最後までやり遂げることができました。今回の活動に参加することができ良かったです。(現代中国学部1年・かなこ)

≪合宿前の準備活動≫
合宿以前の5月~8月の間には、週に1回、Skypeでグループ会議をしました。
Skype会議ではグループ活動の内容や方向性を決めますが、たわいもないおしゃべりをすることもあります。私のグループは、農業と食文化がテーマだったので、豊橋の農業の歴史や、特産物について各自が調べ、会議でその結果を報告し合いました。また、フィールド調査の許可取り、調査先との連絡、行き方なども事前準備として行いました。台湾の学生は日本語を話せるのでスムーズに会議を行えます。
加えて、週に1回、さくら21リソースルームに集まり、お昼の時間を使って愛大のメンバーで会議をします。この会議では、各グループが今どのような事をしているか情報共有を行ったり、送別会や、食事、移動手段などホスト側としての仕事について相談したりしました。私は、食事係だったので、実際に、宿舎を下見して、台所の設備や食器など確認しました。いつも楽しい雰囲気で、やる時はしっかりやるということができました。(現代中国学部1年・mini)



愛大メンバーでの会議

≪係の仕事について≫
春の活動は日本で実施するため、愛知大学と人間環境大学が分担してホスト側としてのさまざまな準備を行います。

自分は交通係と発表会係を担当しました。交通係は、台湾の学生の空港への出迎えから始まり、ホテルまでのアテンド、ホテルから豊橋までの移動、豊橋市内の移動、最後に宿舎から名古屋市内のホテルへ送り届けるまで、経路や時間、費用など全て計画しました。40名の団体なので、先発・後発に分け、それを参加者に周知することも必要です。団体行動については総指揮をする役割でした。一方、発表会係は、その名の通り発表会に関することすべてが仕事です。例えば、会場の事前の下見、パソコン等機材の準備、発表スケジュールの作成、当日の司会進行などを担当しました。発表会当日には予め全ての班の発表用データを集めたり、タイムキーパーを設けたりし、スムーズに進められるよう努めました。〈国際コミュニケーション学部2年・バチ〉

私は今回の交流で食事係担当でした。主な仕事は献立作り、食材の調達、調理の分担決めと担当グループへの指示です。初めて経験することが多く、大変でしたが、勉強になりました。特に、素食(ベジタリアン)の参加者のための献立作りは、いろいろなことを考えるきっかけになりました。夏の活動は初参加だったため至らない点も多かったと思いますが、みなが協力し合ってやり遂げることができたので良かったです。的確なアドバイス、お手伝いをしてくださった先生方、先輩方に感謝します(現代中国学部3年・みらい)。

≪交流した感想≫
食事係の仕事に追われて、なかなかグループの調査活動に取り組むことができない面もあった生活の中でしたが、合宿中、皆と一緒にたくさんおしゃべりをして、たくさん笑いました。
ほぼ初めて会う約40人との共同生活は、色々な感情、喜怒哀楽がありました。
その中で、自分の改善点を見つけることできたことは、私にとって大きな経験だと思います。また、最後には多くの参加者から「楽しかった」という言葉を聞くことができて、本当に良かったです。(国際コミュニケーション学部1年・おだんご)

≪まとめ≫
今回、僕は2度目の参加で愛知大学リーダーを務めました。リーダーの仕事は、皆に動いてもらうために背中を見せること、そして、様々な変化に迅速に対応することではないかと思います。やってみて、それは大変でしたが、自分自身の在り方を大きく変えるきっかけになりました。立場が人を作るということを実感し、これから先もどんどん挑戦していこうと思いました。初めてのホスト側でわからないことだらけでしたが、先生方や先輩方に助けていただき何とかやりきることができました。
台湾と人間環境大学の学生たちと共に過ごす、厳しくて辛くて眠いけれど楽しくて充実した一週間。
自己成長と何より生涯の友を得ることができました。この繋がりを与えてくれた台湾交流プログラムに心から感謝しています。(現代中国学部3年・オジー)



発表会の様子


送別会ではゲームなどもして楽しみました!


カテゴリー:さくら21, 台湾, 台湾交流プログラム

2015/09/24

さくら21プロジェクト×JICA中部 8月のおもてなしTRIP報告(トヨタ産業技術記念館・どまつり)

≪おもてなしTRIPとは≫
さくら21プロジェクトの「おもてなしプロジェクト」では、JICA中部で研修に取り組む多様な国籍の研修員の方々を名古屋の見どころに案内し、英語でおもてなしをするという活動を行っています。

※JICA(独立行政法人国際協力機構)は、日本のODA(政府開発援助)の実施機関として、開発途上国への国際協力を行う組織です。JICAの国内拠点の一つであるJICA中部ではODAの技術協力である研修事業を実施しています。研修員受入れ事業では、開発途上国から各分野の開発の中核を担う行政官や技術者、研究者等を日本に招き、それぞれの国が必要とする日本のノウハウや知識、技術を学んでいただき、各国の課題解決に役立ててもらっています。


今回は、8月30日に実施したおもてなしTRIPを報告します!
おもてなしコースは、トヨタ産業技術記念館と、名古屋が誇る「日本ど真ん中祭り(どまつり)」を中心にしました。今回のJICA研修参加者の方々はスリランカから来た6名でした。気さくな方々で、学生側も楽しませてもらいました!それでは以下レポートです!




左:JICAでオリエンテーション。これから行く所を紹介。
右:ちょっとしたゲームで研修参加者の方々と打ち解けました。




今回は自分にとっては初めての参加で、スリランカからのJICA研修参加者の方々 6 名の案内をしました。 JICA 中部から名古屋駅まで行く道のりで“あの高いビルは何”、“なぜ信号から音がするの”など研修参加者の方々から様々な質問をされました。自分たちが普段気にも留めないことに関心を持たれていたのでこれも文化の違いなんだなと実感しました。
昼は名古屋駅の地下でそばを食べました。そばを食す際には箸を使用しました。箸の使用は初めてとのことでしたが器用に使いこなしていました。そばは外国人が食べてみたい日本料理でも上位だったので食べてもらえて良かったです。今回案内をする中でコミュニケーションを取ることはできたのですが名古屋の特色、歴史背景など英語で説明するには困難な部分もありました。事前にそういった学習をし英語翻訳をするシミュレーションをして次回はより良いツアーにしたいです!
今回は貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございます。(By よこい)



恒例のナナちゃん人形と記念撮影!



トヨタ産業技術記念館では、基本理念のシンボルの「環状織機」の前で記念撮影(^о^)、そのあと、ガイドツアーに参加をしました。ガイドツアーでは係の人が英語で展示について詳しく説明してくださり、研修参加者の方々たちも僕たちもトヨタの技術にびっくり!実際にできた糸や綿を触って肌でもその技術を感じました。
ツアー後は、自動車館にて短い時間でしたが、自由行動。研修員の皆さんと中を回ったり、車をバックに写真を撮ったりしました。トヨタが自動車を造るに至った経緯や自動車工場の仕組みなどを目で見て体感しました!(By あさの)



トヨタ産業技術記念館にて。シンボル前で一枚(左)


今回のコースを計画する際、どまつりとTRIPの日が重なっていたので迷わず組み込むことにしました。日本を訪れる時期は研修参加者の方々によって異なるので、その時期を活かしたいと考えていたところにぴったりでした。
実際、栄で見たパレードでは研修参加者の方々も写真を撮り、様々な踊りを眺めて楽しんでもらえたと思います。また、やはり大須が人気のようで、大須への行き方や欲しいものが売っているお店などを聞かれました。もちろんできるだけで丁寧に説明したつもりですが、自分が外国の街で行きたい所があったら口頭だけで教えてもらって行けるだろうか、と想像すると、まだまだ下準備しなければと思うばかりでした。複数回参加していますが、まだまだ英語で説明しきれないところもあるので、これからも続けていきたいと思います!(By のがみ)





栄でどまつりを見学。近いので迫力もありました!


最後に

学生側の人数が少なかったので不安でしたが、研修参加者の方々のご協力もあり、トラブルなく終えることができました。参加してくださったJICA研修員の皆さん、おもてなしTRIPのためにいつもご協力してくださるJICAの皆さん、本当にありがとうございました。

カテゴリー:JICA, おもてなしプロジェクト, さくら21, 英語

2015/09/10

さくら21プロジェクト「留学生と行く!宵の明治村」×国際交流チーム「ICTIA」

さくら21プロジェクトでは、8月29日に、学内の留学生との交流企画「留学生と行く!宵の明治村」を行いました。

≪参考≫昨年度の活動の記事はこちら

この活動は、ゆかたを着て明治村に出かけ、花火を見る、という日本の夏の風物詩とも言えるような一日を留学生に体験してもらい、日本人学生は、留学生に日本のことを紹介し交流を深めるという趣旨で企画されたものです。

今回の活動は、学内の国際交流サークル「ICTIA(イクティア)」のメンバーと共同で行いました。ICTIAではさまざまな国際交流活動をしていますが、ICTIAメンバーは、以前から活動の一つとしてゆかたの着つけの練習も行ってきたそうです。そこで、当日の着付けは、ICTIAメンバーが担当、ゆかたの着方のわからない留学生への着付けを手伝いました。

≪参考≫国際交流チームICTIAの紹介(「アイブロ・愛大生によるキャンパスレポート」より)

また、この活動に先だち、ゆかたを持っていないので購入したいと考えている留学生には、日本人学生が大須商店街につきそって買いに行き、留学生の相談に乗りながら購入を手伝いました。

活動当日には、留学生9名、日本人学生14名が参加しました。
交流がさらに深まるように、事前に現地でのグループ活動の方法をもっと考えていけばよかった、等の反省点もありましたが、参加者からは、「今度の活動で友達が作れて大変うれしいです。最後はちょっと雨が降りましたが、花火がとても綺麗でいい経験になりました(中国人留学生)」、「留学生と関わる、浴衣を着て行く、などあまり出来ない経験が出来てとても楽しかったです(日本人学生)」との感想があり、楽しく活動を終えたようです。





ゆかたで明治村を散策。日本の夏を楽しみました!

カテゴリー:さくら21, 留学生

2015/08/27

「動画作成のための基礎知識講義」を開催しました

さくら21プロジェクトでは、8月3日(月)に、朝日新聞社メディアラボより講師を招き、初歩的な内容の映像制作に関する講座を開催しました。



この講座は、名古屋はじめ地元愛知の魅力を世界に発信する「名古屋へおいでよ」というさくら21プロジェクトの活動で映像コンテンツの企画・作成を行いたいと考えている学生を対象に実施されたものですが、今回はそれ以外にも、取材・撮影・編集の概論を学びたい本学学生も聴講しました。

最近は、デジタルカメラやスマートフォンで手軽に動画を撮ることができ、いろいろな場面で動画による発信の機会も増えています。しかし、撮影、編集のコツや、どうしたら伝えたいことが伝わりやすい効果的な映像が作れるか、また、著作権や肖像権にどう配慮すればよいのかなどについてなかなか学ぶ機会はありません。

今回の講座では、情報収集のしかた、取材の仕方や撮影許可の取り方といった取材の基本、撮影・編集の基本などについてお話しいただきました。
講師の中釜氏は、動画を含むウェブコンテンツの作成に携わっており、以前は雑誌記事も担当していたことから、経験に基づいた、具体的で役に立つアドバイスをいただくことができました。



参加した学生は、これから動画撮影、編集にチャレンジするため、終始熱心に講義を聞いていました。

≪参加学生の感想≫
実際に動画を見ながら、どういった点が人の興味を引くのかわかったし、動画をつくる前の計画や企画がすごく大事なことだとわかりました。動画撮影までにより多くの人に見てもらえるようなものが作れるように計画をしっかりたてたいと思いました。

学生が作成した作品は、「名古屋へおいでよ2015」として今年度内に公開する予定です。

カテゴリー:さくら21

2015/08/12

さくら21プロジェクト×学生レポート「世界コスプレサミット2015に行く!」

世界の多くの国からコスプレイヤーが名古屋に集結しコスプレ世界一を競う「世界コスプレサミット」が2015年7月25日~8月2日に行われました。世界中から多くの人が参加するこのイベントの魅力とは何でしょうか。また、コスプレは海外でどれくらい普及しており、どのような効果を持っているのでしょうか。

8月1日に行われたパレード(世界各地の代表コスプレイヤーたちによる徳川宗春の一団との錦通のレッドカーペット上のパレード)を観覧した本学学生が、世界のクールジャパン現象を学生目線で報告します。


世界コスプレサミット(8月1日)

徳川宗春道中&世界コスプレサミット 錦通りレッドカーペットパレード

錦通り(サンシャイン栄~名古屋国際ホテル前)にレッドカーペットが敷かれ、そこに徳川宗春道中と世界コスプレサミットの行進が行われました。炎天下の中、午前から多くの観覧客で賑わいました。団扇とパンフレットは無料で配布されていました。団扇は人気コミック“BLEACH”のコスプレをしたスタッフが配布していました。
ちなみに、徳川宗春(尾張藩第7藩主)に扮していたのは愛知県知事の大村秀章氏です。


宗春道中終了後、26か国・地域の代表コスプレイヤーによるパレードが行われました。コスプレの完成度は、非常に高く、かっこいいものから可愛いものまで様々なアニメ・ゲームの衣装で溢れていました。殆どのコスプレイヤーはカメラに向かってポーズを取ってくれました。
日本代表のコスプレはオンラインゲーム“刀剣乱舞”、韓国代表はアニメ“コードギアス”、中国代表は美しいお姫様でした。

コスプレイヤーだけではなく、観覧客や報道陣の間でも様々な言語が飛び交っていて、非常にグローバルを感じるイベントでした。

サンシャイン栄から少し離れたところにあるオアシス21もたくさんのコスプレイヤーとその撮影者でいっぱいでした。ここでも特設会場でワールドカラオケグランプリや世界コスプレチャンピオンシップのライブビューイングが行われていました。
このイベントをきっかけにSNS仲間やコスプレ仲間を増やし輪を広げていく現場をいくつか見かけました。毎年、コスプレサミット開催時のみ見られる光景です。
人気コスプレイヤーの周りにはたくさんのカメラマンが囲み写真撮影を行います。これはコスプレイヤーにとって光栄なことであるそうです。

名古屋国際ホテルで開催された国際シンポジウム(世界コスプレサミット学術委員会が運営)の観覧をしてきました。ホテルの1階ロビーには下の写真(漫画“黒執事”シエル・ファントムハイヴの衣装)のように手作りのコスプレ衣装が展示されています。



コスプレに関するプレゼンを大学の先生や外務省の職員の方が行っていました。コスプレは今や日本には欠かせないものとなり、世界にも広がっていることを改めて実感しました。コスプレを通じた経済や国際交流などについてのお話でした。

昨年は大須コスプレパレード、今年は錦通りレッドカーペットパレードを観覧してきました。その年の流行によってコスプレイヤーの衣装に変化があり、とても魅力があります。海外からの参加者も非常に増えてきていることが観覧、撮影側にいても非常に伝わりました。コスプレのようなサブカルチャーを通じて日本に関心を持ってもらえることはいいことだと思います。この現場にはまるで空港のように様々な言語が飛び交っていました。国際交流には最適な場所ではないかと私は考えます。


現代中国学部2年 小坂井

カテゴリー:さくら21

2015/07/14

「中国残留孤児」から深める日本理解

さくら21科目である「入門演習(現代中国学部)」では、履修者の日本に対する理解を深めることを目的に、学内外での見学・体験および講演の催しをしています。この学内外活動のプログラムの一つとして「映画鑑賞と講演」の学内活動が7月2日に行われました。

≪関連リンク≫
6月4日に行われた学外活動(株式会社あいやの見学・体験と講演)の記事はこちら。
6月20日に行われた学外活動(中日新聞社の見学と講演)の記事はこちら。

今回のプログラムでは、映画「望郷の鐘―満豪開拓団の落日―」を鑑賞しました。この作品は、敗戦の混乱で日本に帰れなかった子どもたちの帰国ために生涯をかけ、「中国残留孤児の父」と言われた山本慈昭さんの生涯を描いています。

この映画から、昭和20年当時、旧満州(中国東北部)に満蒙開拓団として入植した日本人がたどった悲劇や「中国残留日本人」が生じるに至った背景について映像を通して知ることができました。

映画を鑑賞した後には、「満蒙開拓団の子供たちは今 ~中国帰国者の現状と課題~」と題し、中国帰国者2世であり、中国帰国者の支援にも携わっている木下貴雄氏(NPO法人東海外国人生活サポートセンター理事長)より講演いただきました。講演では、日本に帰国した中国残留孤児たちが高齢化し、介護や墓の問題に直面している現状や、帰国者二世として体験したアイデンティティの問題などについても語られ、学生たちは、過去と現在を関連づけながらテーマについて理解を深めることができました。

参加した学生からはいろいろな意見・感想が出ました。一部をご紹介します。


・8月15日が終戦の日ですが、決してそうではないと思いました。8月15日以降も人々の戦争は続いていたと思いました。「死ぬことはいつでもできる、生き延びなさい」という言葉が強く心に残りました。

・この映画を見るまで「満蒙開拓団」「中国残留孤児」について全く知りませんでした。どういう時代に人々がどんな思いで満洲に渡ったか、生きて帰った人がどんな思いで孤児を探したかを映画から感じとる事ができました。そして今の残留孤児の問題も深刻だと感じました。

・このような映画は敬遠しがちであまり見ないので良い経験になった。

・中国残留孤児のために活動した山本さんは素晴らしいと思いました。ニュースや新聞ばかり見ていると中国に対する考えは嫌な方へ向かってくるが、映画を見て印象が変わった。そしてメディア(報道を)そのままうのみにするのは良くないと思った。

・山本慈昭みたいな何かの大きなきっかけを作れる人に将来なりたいと思いました。

・今を生きる日本人として、もっと戦争やそれに関わる事を知り、知らせていくことが大切だと思います。特に正しく知って、正しく伝えるという事が必要だと感じました。

・日本が戦争で他国に何をしたのか、また他国が日本に対して何をしたのかという歴史認識を大学で学んで行きたいです。日本ではあまり触れられない関東軍の実態を家に帰って少し調べようと思いました。

・戦後70年がたった今、戦争を実際に体験した人、戦争について語れる人が少なくなってどんどん戦争の記憶が忘れさられてきているなと感じました。自分を含めて、戦争を知らない世代が戦争についてもっと知らなければならないと強く感じました。映画の中で「私たちは戦争の被害者であり加害者である」というような言葉があって強く胸を打たれました。この映画がフィクションではないという事に改めて心が震えますし、これから伝え続けていかなければならない作品だと感じます。

・中国残留孤児の問題は、日本人の産みの親に会えれば、終わりだと思っていた。なので、(講演を聞いて)現在も問題になっていることをはじめて知った。現在の問題は中国残留孤児だけではなく日本社会全体の問題と大きくかぶっていると思った。

・木下さんの話を聞いて、(高齢化した孤児たちに)コミュニケーションが上手くとれなかったり、日本語で伝えたいことが伝えられない、味覚があわないなどの問題があってとても大変だと思いました。

・日本という国の戦争の歴史をきちんと調べ、現プロで日本と中国の歴史への見解を対比して世界に真実を発信したいです。

カテゴリー:さくら21, 中国

2015/07/11

中日新聞社を訪問し、ジャーナリズムの現場を見学しました

さくら21科目である「入門演習(現代中国学部)」では、履修者の日本に対する理解を深めることを目的に、学内外での見学・体験および講演の催しをしています。今年度は三つのプログラムが用意されており、そのうちの一つである「新聞社見学と講演」の学外活動が6月20日に行われました。

≪関連リンク≫
先日6月4日に行われた学外活動(株式会社あいやの見学・体験と講演)の記事はこちら。

今回の学外活動では、中日新聞名古屋本社を訪問しました。下記はこの活動に参加した学生からの報告です。


まず、中日新聞社で見学させていただいたのは編集局でした。
編集局はとても広く、一つのフロアに各部署が全てまとまっているというのは、日本でも珍しく、あまり見学もされる事はないということで、貴重な場をみる事ができたと思います。そこでは、取材によって集められたどの情報を記事にし、どの写真とともに載せるかを決めることや、形となった記事の誤字・脱字の確認はもちろん、内容の確認も複数回に渡って行われながら記事をつくりあげていました。

続いて、新聞印刷の過程を見学させていただき、新聞の原本から新聞ができる様子を見ながら、印刷場の方から丁寧に説明してもらうことで、より理解することができました。

最後には、編集を行うに当たって大切なことや、外国特派員の経験がある方の海外での取材経験を話していただき、どのお話も新鮮で、とても興味深かったです。

この新聞社見学によって、いつも目にしている新聞の知らなかった事を知ることができたので、新しい視点で新聞を見ることができるようになったように思います。

特に驚いたのは、紙面を印刷する新聞用紙が大きなロール状になっていたことです。
この用紙が「輪転機」と呼ぶ大きな印刷機に取り付けられ、高速回転で印刷され、新聞紙の姿になっていくそうです。

編集においての情報の取捨選択の仕方などを聞くことができたので、これからのレポート作成や、情報発信の機会などには参考にしていきたいと思いました。


(現代中国学部一年・森山)

カテゴリー:さくら21

2015/07/07

さくら21プロジェクト・愛大で世界とつながる 中国・西安の大学生とオンラインで国際交流 ~2015年度春学期編~

さくら21プロジェクトの課外活動として2013年度から実施している西安の大学生とのオンライン交流も三年目を迎えました。今年の春学期も、西安交通大学城市学院(中国・西安市)の皆さんと、インターネットのビデオチャットを利用した国際交流を行い、日本発信活動に取り組みました。
≪参考≫過去の活動のブログ記事

2015年春学期は、愛大側4名、西安側6名のメンバーがオンライン交流を合計4回行いました。
オンライン交流を行う前には、自己紹介のビデオレター(動画)を互いに送り合ったので、どんなメンバーがいて、何に興味があるかを事前に簡単に知ることができました。



左:自己紹介ビデオ撮影中
右:西安より「はじめまして!」(写真はビデオのキャプチャ画像)

西安のメンバーの中には、自己紹介以外にも、西安の街や自分の故郷を紹介したビデオを送ってくれた方もいました(動画①動画②)。



ビデオには西安の観光スポットの紹介もありました!

合計4回のオンライン交流では、毎回テーマを決めて、テーマに沿った内容を発表したり、聞きたいことを互いに質問したりしました。

第1回(5月21日)と第2回(5月28日)は、「自己紹介と質問」というテーマで交流しました。ビデオレターで話した内容に対してさらに質問をするなどして、お互いのことを知ることができました。温泉について、玉(ヒスイ)の意味について、日本の小説について、外国語の勉強法についてなど、さまざまなことが話題にのぼりました。

≪愛大生の感想≫


西安の方たちの日本語がとっても上手だったおかげでたくさんコミュニケーションがとれたと思います。他の国の人と一時間も話したことは初めての経験だったので、とてもいい経験になりました。中国語がんばりたい!(現代中国学部・1年)

日本のことを聞かれたときに自分の国について理解していないと答えることができないのでもっと日本のことを知りたいと思った。(現代中国学部・1年)


第3回(6月11日)のオンライン交流では、「日本と中国の大学生活・大学の外での生活」をテーマに、日本側は部活動やアルバイトや文化祭について話しました。また、中国側は中国の学生の寮生活について話しました。

≪愛大生の感想≫


中国の寮生活についてたくさん質問でき、知ることができた。同じ大学生でも生活様式が違って興味が持てた。(現代中国学部・1年)

準備不足で会話が行き詰ったりして申し訳なく思った。分かりにくい日本語を話してしまったかなと思うことが多かった。(国際コミュニケーション学部・1年)

知らないことを知ることができて、楽しい一方、参加者の感想にあるように、うまく説明ができなかったり、伝えることができなくて反省することもあるようです。例えば「文化祭」や「端午の節句」など、日本と中国で共通のイメージを持っていないことについて伝えるのは簡単ではないかもしれません。

第4回(6月25日)では、日本と中国の文化の違いについて調べたことを発表し、話し合いました。修学旅行について、果物の値段、生の食べ物を食べることについて、列への割り込みについて、ネット事情、トイレ事情など、さまざまなことが話題に上ったので、双方の学生は興味津々で、楽しく会話をすることができました。

≪愛大生の感想≫


今日は日本と中国の文化の違いについてネットで見た情報など実際に聞くことができたのでとてもおもしろかったです。(現代中国学部・1年)

日本とは違うところをたくさん知れて勉強になりました。スイカの値段の違いにびっくりしました。(現代中国学部・1年)


また、春学期の交流を振り返って、西安交通大学城市学院の先生から感想をいただきましたので、紹介します。

≪西安交通大学城市学院の先生の感想≫


今までの交流では、城市学院の学生たちは愛知大学の大学生といろんなテーマで交流できました。時にはうまく説明できなかったり、言いたいことが伝わらなかったりすることもありましたが、それでも少しずつお互いのことが理解できるようになり、とてもいい経験になったと思います。交流とは一度だけのものではなく、積み重なって生まれるものなのだ、というふうに感じました。

西安交通大学城市学院のみなさん、ありがとうございました。

カテゴリー:さくら21, 中国, 中国語, 西安交流

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