2014/12/26

「ビジネス」として日本を知る~毛丹青氏の講演会に参加して

(12月5日に開催された、毛丹青氏の講演会についての記事はこちらをご参照ください


 中国で今、爆発的に売れている雑誌がある。日本専門誌『知日』だ。12月5日、その『知日』の主筆である毛丹青氏の講演会が本学であった。筆者は、その講演会のあと少しばかりお時間を頂き、インタビューをした。
 中国では『知日』が売れた。講演会で、毛氏は「これは新しいビジネススタイルだ」と強調していた。では、日本で『知中』はビジネスモデルとして可能であろうか。尋ねると、毛氏は「難しいでしょうね」と答えた。しかし、仮に作るとすれば、中国の若者のライフスタイルの特集がいいだろうとのことだった。
 また、毛氏は歎異抄の中国語訳もされている。毛氏は「ここに日本人の考え方の特徴がある」としていた。日本人は逆説的なのだそうだ。歎異抄のなかの「善人が往生できるなら、悪人ができないことがあろうか」という言葉や、ビルのドアにある「こちらの扉は開けないでください」といった張り紙にも。中国であれば、「こちらの扉を開けてください」になるそうだ。そこに日本と中国の違いがある。

 私は「日中友好」や「相互理解」といった言葉が上辺だけに感じて好きではない。だからこそ、毛氏の「ビジネス」として日本を知ろうという考え方に、非常に共感した。

(現代中国学部三年)



インタビューに答える毛丹青氏

カテゴリー:さくら21, 中国

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