2018/01/09
さくら21プロジェクト・「留学生と行く!」 ~「みずほみんなの食堂」でボランティアの巻~
「留学生と行く!」では、「子ども食堂」(※注1)の活動に興味を持つ学内の有志でボランティア活動を行っています。11月25日に「みずほみんなの食堂」
で行ったボランティア活動について報告します。今回は、日本人学生2人と留学生(中国)1人がボランティアに参加しました 。
「みずほみんなの食堂」がある瑞穂区は、住民の高齢化が進み、独居世帯も多いという特徴があるそうです。こういった地域の現状から、子どもも大人も一緒に楽しめ、つながる場所を作ろうと「みずほみんなの食堂」は開設されました。
ボランティア当日は、食育としてゼラチンと寒天の違いを子どもたちに知ってもらい、子どもたちが自分でゼリーを作るという体験がありました。私は、寒天からゼリーの液体を作る作業を担当しました。栄養士としてボランティアに参加されている方から説明を受け、ゼラチンと寒天の違いやそれぞれの特徴について改めてよく知ることができました。また、ゼリー作りの作業を通して寒天からゼリーを作る方法やその時の注意点も学ぶことができました
【写真左】ゼリー作りの様子。
【写真右】デザートで食べるゼリー作りに挑戦!「おいしくできるかな。」食事作りのお手伝いでは野菜やフルーツなどを切りました。この日のメニューはジャガイモの重ね煮、サラダ、味噌汁、ごはんでした。私が難しいと感じたのはフルーツの皮をむくことです。この日はオレンジと柿があり、皮をむくお手伝いをしたのですが、柿の皮をむくことが初めてで綺麗にできず、自分の手も切りそうなくらいでした。それを見たボランティアの方が皮のむき方を丁寧に教えてくださり、練習したら綺麗にむくことができるようになりました。
「みずほみんなの食堂」では、食後に絵本の読み聞かせの時間があり、子どもたちの前で絵本を一冊読みました。練習をしていた時に、ボランティアの方から読むスピードや目線、面白く読むための話し方など読み聞かせのコツを教えてもらい、本番でもそれを意識して読みました。読み聞かせをするのはとても久しぶりで、うまくできるか不安もありましたが、子どもたちが真剣に聞いてくれて楽しそうな笑顔が見られたので良かったです。
【写真左】絵本の読みを聞かせ。「はーい、大きく息をすってー!」
【写真右】沖縄の音楽と歌を聴きました。
「みずほみんなの食堂」のボランティアに参加して印象的だったことは、食事だけでなく日本文化体験や季節に合わせた催しなどいろいろな企画を行い、大人も子どもも一緒に楽しめる居場所が提供されているということです。また、子ども、親御さん、近所の高齢者の方、ボランティアの方々が集い、明るく和気あいあいとした雰囲気の中で地域社会のつながりを強く感じられる場所だと思いました。食堂を運営するボランティアの方々の間で役割分担や意見交換がきちんとされていて素晴らしいなと思いました。「みんなの食堂」という名前の通り、そこに集まったいろいろな人たちが笑顔で楽しく過ごせる居場所を作るためにボランティアの方がされている工夫や努力を知ることができ、子ども食堂や地域社会の関わりについてより一層理解を深める良い機会になりました。また、自分自身にとって今までできなかったことや知らなかったことを教えていただき、感謝しています。
【写真左】当日のメニュー。ジャガイモの重ね煮、サラダ、味噌汁、ごはん!
【写真右】「子ども食堂」のボランティアに参加した学生です。「みずほみんなの食堂」のみなさん、どうもありがとうございました。
報告:唐/大西(現代中国学部)/小島(国際コミュニケーション学部)
編集:劉(現代中国学部)※注1 「子ども食堂」の定義や枠組みは明確ではないが、農林水産省(2017)は「子ども食堂」を「近年、地域住民等による民間発の取組として無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する子供食堂等が広まっており、家庭における共食が難しい子供に対し、共食の機会を提供する取組」と定義している。