2013/07/26
五感を使って日本の菓子について学ぶ / Students Use Their Five Senses to Get Acquainted With Traditional Japanese Sweets
7月6日に、さくら21科目である「総合科目(日本を知る)」の授業にて「日本食と菓子」というテーマで大阪国際大学の喜多野宣子先生に講義をしていただきました。
講義では、菓子のはじまりや甘味料の変遷、年中行事菓子についてお話してくださいました。学生が自分の目や耳、舌、鼻、皮膚感覚などを通し日本の菓子について学び、理解ができるような体験型の講義でした。
今回の授業で紹介された菓子は上古時代に菓子として食べられていた「橘」(授業では橘ジャムを試食)や唐菓子の形が伝わる「清浄歓喜団」、藤原道長が好んだといわれる「蘇」です。学生は見たこともないお菓子の形や聞いたこともない名前、見た目とは違う手触り、初めての味の菓子に興味津々でした。
|
|
「蘇」の硬さを確認する学生。
以下に学生の感想を紹介します。
・愛知県の津島の「くつわ」も昔のお菓子の1つということに驚きました。私自身「くつわ」が好きで、確かに食べたときに古風な味がするので納得でした。私は岐阜県出身なのですが、岐阜県にも昔のお菓子があるのかなと不思議に思いました。
・今までは美味しいものをただ食べるだけだったのですが、歴史や由来を知るとその分楽しみが増えるなと感じました。
・行事菓子が忘れられるというのは日本文化の消失ですから少し悲しいですね。
・「蘇」は日本史で勉強したことがあったので一度は食べてみたいと思っていました。なので今日試食として「蘇」が出てきたときはかなりテンションが上がってしまいました。
・お菓子のルーツが中国・インドから来ているものと知って大変驚きました。それもほとんどが宗教(仏教)に関わるもので献上品として伝来し、庶民のものではなかったことを考えると今の自分の生活が豊かになったんだなと実感しました。
カテゴリー:さくら21