日付アーカイブ: 2016年3月31日

2016/03/31

なまチャイナ#1 ~現プロ(中国)からの日本発信レポート~

南開大学(中国・天津市)で留学中の学生から届いた日本発信レポート「なまチャイナ」を紹介します。
※「日本発信レポート」についてはこの記事を参照

現プロ生たちは、留学先でどんなことを感じているのでしょうか。今回は留学が始まってから2週間の様子をお届けします。

3月11日 留学2日目


昨日の疲れがあって昨夜はよく眠れた。2日目の朝、レストランで「中国で」初の朝食を食べたが全て甘い食べ物で驚いた。トマトの砂糖漬けやあんまんやミルクのようなものを揚げたものと甘いものづくしで中国人は朝から甘いものを食べる習慣があるのかなと思った。午後にスケボーで大学内をフラフラしていたら中国人のスケーターと会い、下手な発音であるが「滑板的地方在哪里?(スケボーする場所はどこですか?)」と尋ねてみたら教えてくれて自分の中国語が伝わったことに感動した。でもまだコミュニケーションと呼べるまでの会話ができなくて、仲良くなりたいのに仲良くなれないのが悔しい。明日からも頑張ってたくさんの人と交流したい。

3月12日 初めてのタクシー


タクシーを使って伊勢丹の方まで行ってみた。まず大学を出てタクシーを止めるのにも苦労した。道が広く、歩道と車道の間が結構あるので車が走るぎりぎりのところに立ってやっとタクシーを止めることができた。また、日本のように目立つ信号機ではなく、割り込みも激しくて常にクラクションの音が鳴っていてうるさかった。何車線もあるのにかなり渋滞していたし、交通ルールが守られていなくて文化の違いを感じた。


3月14日 初の授業


今日は天津に来て受ける初の授業だった。もちろん先生は中国人だから全て授業が中国語なのは覚悟していたが、いざ授業になると半分以上何を言っているかわからなかった。先生もなかなか伝わらなくて困っている様子で申し訳なかったし、なんとかコミュニケーションを取りたいなと思った。でも先生もとても親切な人でなんとか僕たちに理解してもらえるように英語やいろいろな例えを交えて話してもらえてわかりやすい授業になった。充実した4か月にするためにも毎日の授業に力を入れ中国語に励みたい。


3月15日 中国の人について


中国人と日本人の違いを発見した。中国人は周りの目をまるで気にしない人が多いということだ。例えば一人でご飯を食べたり、1人で歌を歌いながら歩いていたり、カップルが目の前でキスをしていたりと、日本人がしたら見られたり恥ずかしい思いをすることを中国人は普通にしているということだ。また、中国人は他人がしていることにまったく干渉しない。そのため、日本人のように群れたり、集団行動ということを中国人はまったくしない。そのような周りの目を気にしない中国人の生き方をすばらしく思った。


3月25日 語学パートナーとの初めての食事


今日は語学パートナーと初めて2人で食事に行った。非常に緊張し、15分前に待ち合わせ場所に行った。しかし、彼は集合時刻より10分後に来た。いつか外国人は時間にルーズだと聞いていたが、中国はそれに当てはまるのだと知った。
会話はパートナーが少し日本語を話せるから大丈夫だろうという気持ちで臨んだが、意外と片言で、ほとんど中国語だったので軽い会話だけでも苦労した。この時に、もっと勉強しようと思った。
何より驚いたことは食事代を全て奢ってもらったことだ。微かに聴き取れたのは「これが中国人」ということである。もしかしたら「これが中国人の志」と日本語混じりに言っていた気もする。
あと少し驚いたのは食事の時に肉に付いた骨を机の上に置いていたことである。
何度か食堂で見ていたが、語学パートナーも当たり前のようにやるのだなと思った。私は机の上に置く気になれず、茶碗の中に入れた。

現プロが始まって2週間、「日本発信」には至らないかもしれませんが、だんだんと中国に対する理解を深めていっている様子が伝わりますね。次の「なまチャイナ」もお楽しみに。

カテゴリー:さくら21, なまチャイナ, 中国, 現地プログラム, 留学

2016/03/31

ちゅまちゅまマレーシア#1 ~現プロ(マレーシア)からの日本発信レポート~

現地プログラムにて南方大学(マレーシア・ジョホールバル市)で留学中の学生から届いた日本発信レポート「ちゅまちゅまマレーシア」を紹介します。

※日本発信レポートについてはこの記事を参照

3月14日 マレーシアの中華料理


今日は語学パートナーが中華料理屋に連れて行ってくれました。マレーシアでお茶を頼むと、基本的に甘いお茶ばかりですが、今日行った中華料理屋の中国茶は日本のようなお茶で久しぶりに飲んだ気がしました。マレーシアは辛い料理がとても多く、語学パートナーの子はいつもどれが辛いか教えてくれます。なんで日本人は辛いワサビを食べられるの?と聞かれたので、唐辛子とかの辛さとはまた別だから食べられるよ、と答えました。

3月19日 日本が過去に犯した戦争について


現地の子と楽しく話しているとき、過去に日本がこの地域を占領していたという話になり、彼は日本人がここで使っていたバナナの絵のある紙幣(※注)を見せてくれました。当時マレー人はバナナを食べていなくて日本人が食べているのを見て食べ始めたそうです。聞いただけなので正しい話かどうか判りませんが日本とマレーシアの意外な関係に驚きました。一方ここで戦争していたことさえ知らなかった自分を恥ずかしく思いました。

(※注)第二次世界大戦中、日本軍が現地で発行した軍用手票。紙幣にバナナの木が描かれていたので「バナナノート(Banana Note)」とも呼ばれていた。

3月21日 語学力について


日本人の語学力についてどう思うかを現地の学生に聞いたところ、日本人はもう少し色々話せたほうがいいよね、という話になりました。なぜかと言うと、マレーシアは多民族国家であり、この学校のほとんどの学生がマレー語、英語、中国語を話すことができるからです。彼女は日本には日本人以外は少ないから独自の考え方や言語のあり方があると言っていました。言葉の言い方が優しかったり、はっきりした言葉があまりない印象があると言っていました。なるほどと感じました。確かに、もっとたくさんの言語に触れるべきだと考えます。

留学が始まって2週間。現プロでは、語学だけに留まらず、現地の大学生との国際交流の中で、新しい発見や習慣の違いを学んでいるようです。現中生の視野が日々広がっていく様子が伝わってきます。次回の報告もどうぞお楽しみに!

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